しゃしゃき

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のしゃしゃきのレビュー・感想・評価

4.9
「これが対話なのか」と痛感した
もっと野次の飛び交う激論を想像したけど
お互いがお互いを尊重しており
特に三島先生はやはり物書きということもあって
紡ぐ言葉が洗練されていて心地よかった

「言葉が力を持っていた最後の時代」
自分が何となく抱いてた感情
すなわち現代社会の言語の機能衰退
それの答えをくれたようなフレーズだった


昔はこんなに思想をしっかり持って
本気で世の中を変えたいと思う人が
沢山いたのかぁと実感する

言葉の力というものを強く感じた

三島先生は若造相手に挑発せず
耳を傾け、罵りを受けいれ
言葉を持ってして対峙していた
本当に格好が良かった
ファンになった
1000人を相手に
殺されるかもしれないのに
身一つで乗り込んだ時の感情は
どんなものだったのだろう

三島先生の天皇論は興味深い
彼にとってどんな存在だったか
時代にズレがある学生達には
理解されていなかったけれども
なんとなく分かる気がした

生きていて欲しかったと切に思う


私もピースをのんでみよかな
しゃしゃき

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