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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のWednesdayのレビュー・感想・評価

4.0
すごい過激な講義なのかと思っていたけど、三島も全共闘のメンバーも、皮肉やユーモアを交えながらの議論で、相手への敬意や、ピュアなものを感じて、とても面白かった。

正直会話のレベルが高すぎて解説がないと意味不明な部分も多かったけど、平野さんが解説してた、芥正彦が言っていた、失敗するかもしれないけれど失敗したから価値がないわけではない、そういうことを信頼できないのであれば、あなたは芸術家ですか?みたいなところとか、本質を突き合ってておもしろい。
あと、これも平野さんが言っていた、
『結局社会を変えていくのは言葉、言葉がない限りは社会システムは変わらない、言葉を突き詰めていく重要さがあの議論の重要さ』
というのも納得、、と思った。

もうひとつおもしろかったのは、内田樹さんが、
『三島は生徒たちを心から説得しようとしている、彼らの言うことに反論したり、怒ったりしてない』
みたいなことを言っていて、たしかにぜんぜん保守派ではない私でも彼に何か魅力は感じていたし、楯の会の若者や子供を大事にいていたところとか、若者との弁論を楽しんでいたところとか、人間的な魅力は感じた。

あと、三島文学の特徴についても、瞬間的なエクスタシー、何かの成就を夢見る、何かをコツコツ描くという表現はない、と。わかる、、
解説の方が的確でありがたかった笑
三島由紀夫もう少しいろいろ読んでみよう。
この映画ももう一度観たいかも。

彼のwikiも見直したけど長っ!笑

死ぬことを決めてから子供にクリスマスプレゼントが毎年届くように予約したとか、他にも色々エピソードあったけど、なんというか、とりあえず死なないでよ、と心から思った。

岸田内閣より、有意義な弁論していたよ、だいぶ!!
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