三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のkonakaのレビュー・感想・評価

「目の中に不安を見たい」という言葉がとても心に残った。左vs右という単純な構造というより、人類の未来に理想主義的な希望を抱いている全共闘サイドの方が刹那的で、感情や物事の達成は瞬間的にしか成され得ないという三島の方が、歴史の中の一部分としての個という悠久の流れを感じさせる、世代の違いもあるのだろうけど、その対比と相入れなさが切ない。そうじゃなきゃあんな死に方しないだろう。