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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のmakoのレビュー・感想・評価

4.0
三島由紀夫さんのイメージが本作で変わりました。
今までのイメージは高圧的で厳しい方なのかと思っていました。
自決されたときの映像からそんな風に思っていました。
でも東大全共闘と討論する三島由紀夫からは私が思っていた姿とは真逆でした。
高圧的な所はなく、きちんと対話する。
口調も激しくなく、穏やかな感じがある。時折見せる笑顔が素敵でした。
討論の内容は、私には難しくふんわりしか分からなかった(話についていけません😅)。特に芥正彦さんとの討論は理解できず。でも興味深く観ることができました。
劇中、芥正彦さんのある言葉が印象的でした。
お互いの敵は、あやふやで、猥褻な日本国(忘れてたけど、親切なレビュワー様から教えて頂きました)。
これを聞いて、三島が生きていたら今の日本をどう思うか知りたいと思った。

三島の本は「美しい星」しか読んでいないので、他のも読んでみたいと思いました。「美しい星」は三島の本の中では異色らしいので。吉田大八監督は「美しい星」を読んで映画を撮りたいと思ったそうで、数年前に映画化されてます。

三島由紀夫が身体を鍛え筋肉をつけていたのは、身体が小柄でコンプレックスを持っていたからだと、美輪明宏さんが仰っていました(本だったかな)。元々デリケートな人で、それを隠すために筋肉をつけていたとか。

三島由紀夫が自決をした日は、私が生まれる5日前でした。



劇場鑑賞 #29
2020 #47
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