三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実の作品情報・感想・評価

上映館(6館)

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実2020年製作の映画)

上映日:2020年03月20日

製作国:

上映時間:108分

あらすじ

「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」に投稿された感想・評価

生牡蠣

生牡蠣の感想・評価

3.9
上映中ずっと頭フル回転でした。それでも理解できたのは半分くらいだったけど。
字幕つけてくれたらもうちょいわかりやすかったかも。
とはいえ、この時代には生まれておらず表面的にしか流れを知らない自分にも、所々に解説を入れてくれており、ちんぷんかんぷんにはならなかったです。
ここからは少しネタバレ












感想としてはまず、日本のビビットな時代を肌で感じられてとても良かった。
三島さんのすらすらと出てくる日本語の美しさだけで見る価値ありです。
知と知のぶつかり合いって感じはなかったように思います。
というのも、芥さんという論客との論争に長い時間が割かれているのですが、彼と三島さんはあまりに認識がすれ違っていて、芥さんの言う「解放区」が生まれていたかは疑問です。(だから途中で帰ってしまったのかもしれません)
他の学生の意見があまり聞けなかったのが少し残念。
エロティックな主体同士の議論に、各人の追求する「美」を見た。三島の反知性主義、「無原則・無前提の暴力の否定」の否定と、彼が重要視する身体性をフィルム(実際的にはデジタルやけど)の運動によって経験した。
イブ

イブの感想・評価

4.5
当時の学生に燃えていた炎、火炎瓶よりも確かな熱量、本気とはこういう事だと、思い知らされた。違う立場、違う見地から時代を過ごした三島と学生たち、結末は、今こそ確かめる時であると思う。字幕があれば完璧でした。
mmts

mmtsの感想・評価

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キネカ大森

本物の相手への敬意とは。
東大全共闘の司会やってた人、卒業後の進路、地方公務員か〜。
内田樹が気持ち悪い日焼けの仕方してた
媒体としての言葉に力があった時代の最後

三島は勿論だけど、それと対峙する芥正彦さんの凄まじさよ
老い方も桁違いにかっこいい

君の住んでいる国では終わった(敗北した)ことになっている
でも僕の住んでいる国では違うからってやばすぎる
七坂

七坂の感想・評価

4.1
右翼左翼と立場を超えた熱量ある討論を余さず捉えた108分、観念論が飛び交う本編ではあるが大変面白かった。
三島先生のユーモラスかつ度量ある振る舞いは世間一般の『三島由紀夫像』とは異なるのではないだろうか、そういった意味でも一見の価値があると言えるだろう。曲者揃いの東大全共闘の学生達との言論は観ているこちらを滾らせる熱量が確かに存在しており、交わされる言霊の数々は一つ一つに一考の猶予がある。観念論が展開すると言ったが、話としては一貫していて至極分かりやすいそれだった。互いの思想基盤として存在する天皇を軸とした話し合いの際に三島先生が零した思い出の語り口から零れる人間味の源泉みたいな物が個人的には印象的だったように思う。猥雑な一言で纏めるなら、垣間見得るカリスマのような物が端々から感じられて大変良かったですね。言論というと互いが互いの主張を通すが為の言葉による殴り合いなんてのが想起するもんですが、これに関してはどちらも互いの意見を傾聴していてなんだか感動してしまったというか。随所随所で笑える場面もあり、政治を介さない若輩の身ではありますがしかし退屈とは無縁の映像体験だったと言えましょう。以上。
1号

1号の感想・評価

4.0
聞いてるだけのこちらは理解が対話に追いつかない。のに、彼らは軽快に議論を交わし続ける凄まじさよ。内田樹氏や平野啓一郎氏の解説を、別途あと1時間聞きたい(笑)。

三島由紀夫はいままで記号めいた存在だった。でもこのフィルムで目撃したのは恐ろしく魅力的な人物で、しかも、実はこれに驚いたのだけど、なんてやさしく人間的なのだろうと。
時代とかカリスマとか天才とか、浅はかな言葉でしかわたしには表現できないけれど、そういうものを見た。
keecolico

keecolicoの感想・評価

4.0
歴史の中の人が、本人そのもので人と対峙する言葉、動きを観る感動がまずあった。そして三島由紀夫の、育った環境と知と教養から、自然と醸し出される柔らかな物腰、相手に耳を傾け、言いこめようという態度がないこと、でも揺るぎなき考えははっきりと表明する姿に、感じ入るものがあった。

東大全共闘の方々も、今時でいえばマウントをとろう、とするでなく、敬意を持ち誠実な向き合い方をしていると思った。

ただ、言葉で交わす、ていうことに否定的な、演劇&芸術活動のお方だけは、なにかしらこう、自分を棚に上げてるようにしか見えなかったし、ああいう場に赤ちゃんを抱いて登場する(やむを得ない事情があったのかもしれないが)パフォーマンス、しかも、彼の手にあるタバコは煙を出し続けていた、その子の顔のすぐ前で。それだけで人として信用ならない。話を聞く気にならない。

しかし、右左、どちらも、元を辿れば〝反米と愛国〟。

そういえば、うちのばあさまは、「日本は戦争に負けたんだから。アメリカの属国だからしかたがない」と、よく言っていたな。


12月12日に公開という、ドキュメンタリー『戦車闘争』も、観るリストに入れているのだけど、70年代、ベトナム戦争で使われてたアメリカの戦車を日本で修理してまた戦地へ送り返していたなんて、ほんと知らなかった。

その現場である相模原市で、そんな戦車を通すものかと立ちはだかった人たちがいた。そしてそれをけちらす人、巻き込まれた町の人、時代を経ての若き研究者。予告編だけでも、さまざまな立場の人が登場していた。こちらもぜひ観てみたいと思います。
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