大陸分かつ山脈スケールから弾圧のチリ現代史を眼差す試みは、秀作『光のノスタルジア』『真珠のボタン』を直に継ぐ。
“虐殺や拷問への抵抗が、今日では女性の権利等のデモへ変わったが本質は同じだ。私はここ…
アンデスはもう地下鉄の写真にしかないというナレーションが刺さります。それだけチリの人とってアンデス山脈は特別なものなんでしょうね。日本だとなんでしょうか、桜とかでしょうか。山に始まり山に終わる映画で…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
アンデス山脈や流れた川が滝として落ちていく水の空撮、スタジアム脇を通る自転車の移動撮影など、撮影がいちいち優れていてそれだけでも見応えがある。故郷への難しい距離感が、山にかかる雲や地図のクロースアッ…
>>続きを読むチリの暗黒時代を描き続けるパトリシオ・グスマン監督の新作。
光の扱いが美しく好きな映像作家。
『光のノスタルジア』、『真珠のボタン』と構成はほぼ同じ。
美しい自然の映像美と
対比するような1973…
パトリシオ・グスマン監督の祖国チリへの愛情があふれる秀作。この作品は監督の遺言なのか? 観終わって感じたのはこのことだった。
冒頭で雪を頂く秀麗なアンデスの麓に広がるチリの首都サンティアゴという美し…
映画『夢のアンデス』
インタビューや残された映像を通してクーデターによってチリに何が起きたのかを追いながら、詩的なドキュメンタリー。
チリの国土の80%を占めるが世界最長のアンデス山脈。しかもほ…
アンデスの圧倒的な景観と、その麓にある人間界の圧政・暴力。山脈から切り出された岩肌の皺=地層に刻まれた悠久の歴史と自国の現代史を重ね合わせることにより、不条理に抗う不屈の精神を描きつつ、時を経て移ろ…
>>続きを読む【パトリシオ・グスマン山から故郷へ】
『チリの闘い』、『光のノスタルジア』、『真珠のボタン』と一貫してチリの歴史を扱っている巨匠パトリシオ・グスマンの新作『La Cordillera de los …
(c) Atacama Productions - ARTE France Cinéma - Sampek Productions - Market Chile / 2019