この映画が素敵なのは
ダフネを障害を持っている人として描いていないところです。
ダフネだけじゃなく、ダフネを取り巻く環境全て。
よくある日常を日常として描くってとても大事で、この映画のテーマ自体がそれを超越しています。
彼女はまるで太陽のよう。
自分をしっかり持っていて、はっきりものを言うところも魅力のひとつ。
他者を思いやる優しさは抜群。
だから自然にまわりのみんなが彼女を好きになる。
両親から深い愛情をうけ、しっかりと向き合って育てられたのだとよくわかります。
冒頭、彼女の深い悲しみだけじゃなく
お父さんの悲しみと不安な気持ちがこちらにも重く伝わってきます。
それを感じ取るダフネを自然に演じたカロリーナさん凄い!
もちろんこの映画のメインは父娘の2人旅なんですが、これがまた温かく
時に母のように時に恋人のようにも見えるダフネが愛らしい。
そして娘を見る父の眼差しが愛情に満ちていて、それだけでこの映画を観て良かったと思えました。
彼女を守ろうとする父親の気持ちもわかるけど、
一緒に旅をしてお互いをもっと知っていく姿は
私まで一緒に旅をしている家族のような気持ちになりました。
少し酔ったお父さんの告白はとても素敵だった。
ピンクが似合うダフネがめちゃかわいい!
ダフネが笑うと、私までハッピーになる。
んー、文才の無い私にこの映画の感想を上手く書く自信がありません。
情け無いっす。
この映画のラストは
言葉では表せないほど私の心をきゅーっと掴んで離しません。
きっとこれからも、ふと思い出した時
気がついたら温かい涙が自然と溢れるんだろうと思います。
この映画のあとに、まだ演ってたので我慢できずアメリカンユートピア4回目を観てしまったんですが、冒頭デイビッドバーンが言ってることをまさにダフネが体現していると思ったりしました。
ダフネはみんなを心の家に招き入れる人。