工藤蘭丸

わたしはダフネの工藤蘭丸のネタバレレビュー・内容・結末

わたしはダフネ(2019年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ダウン症の大人の女性を主人公にした映画を観るのは、多分これが初めてで非常に興味深いものはありましたね。

実際に30代のダウン症の女性が演じているようだけど、彼女は比較的頭も良さそうで、普通にスーパーで働いていたりもしているようですね。でも、大人と子供が同居したようなキャラクターというのは、やはりダウン症に特徴的で、端から見ると愛らしくもあり危なっかしくもあり。子供とは違って、知恵も力も付いてきているので、ちょっと手に負えないような感じもある。本作に登場する周りの人は優しい人ばかりだったけど、側にいればきっと世話をしてやりたくなるようなキャラクターなのかも知れませんね。

本作は、母親が急死して年老いた父親と二人っきりになり、将来を心配して落ち込んでしまった父親を元気づけようと、二人で徒歩旅行に出掛けるという話。特別大きな事件が起きるわけでもなく、映画としてはそれほど面白いわけでもなかったけど、彼女の健気さにほっこりさせられる作品でした。