Parry

燕 YanのParryのレビュー・感想・評価

燕 Yan(2020年製作の映画)
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「ツバメは夏は日本、冬は台湾で暮らすの。日本と台湾にお家があるんだよ。」日本と台湾にルーツを持つ男が5歳の時以来会っていない兄に会いに台湾の高雄へ行く。子供の頃のトラウマ克服の物語。台湾パートの海に面した風の空き抜ける家の映像の穏やかな静けさ、路地裏を走り抜ける子供を追いかけるシーンの躍動が良かった。
兄のパートナー?の中国人のトニーが良い男。
彼らが中国語かまだ不得意な子供達に教室を開いているという台湾社会が垣間見えるディテールも良かった。
こういう物語も大事だけど、個人的にはアイデンティティを決めたその先か決めずに進む海外ルーツの人の物語をこれからはスクリーンで観たいな。
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