姫路城、五重塔、富士山など”THE 日本”なランドマークに、ギラギラのネオン街を疾風の如く駆けるニンジャ、という海外から見る「日本」をドカ盛りにしたような世界観がおもしろい。こうした「日本のイメージ」が数十年更新されていないのも興味深いところ。
バカバカしい、実際の場所と位置関係がおかしい、などと冷笑的に見る向きもあると思いますが、僕は「この場所をこう撮るか！」「ここをこういう場所として描くか！」という驚きや発見がたくさんありました。
谷垣アクションはやっぱりユニークでかっこよく、もっとたっぷり観たかったのですが、思ったよりも控えめだったことが少し消化不良です（予告編のテンションが全編続くものだと勝手に邪推していたのが間違いでした）。
取ってつけたようなドラマ部分…と言ったら失礼ですが、体のいいドラマでテンポが悪くなるぐらいならいっそ削ぎ落としてしまうぐらいのアンバランスさがあっても面白かったのではないでしょうか。
それでもぜひ続編を観たいと思える作品です。きっと続編は説明せざるを得ない部分みたいなものが減って、さらに痛快なおもしろ活劇になるような気がしています！
