平岳大さんがこの映画を撮っていることは知っていたけれど、日本でロケをしているアメコミっぽいアメリカ映画という程度の情報を耳にしただけで、こんなド派手な映画だとは思わなかった。そのワリ興業成績は振るわずアメリカでも日本でも盛大にコケてしまったらしいが、アメリカ人には無理にしても、この過剰に物量を増大させて明明後日方向に日本的趣向を凝らしまくった映画を、当の日本で生まれ育った者がわからなくて誰がわかる？ト。
日本的趣向の最たるものは、何といってもアレ。あそこのまさかの超自然的な展開をワケわからん！と思うか、素晴らしい！と思うかでこの映画の評価は別れると思うのだが、まんが日本昔ばなしを見て育った私はモチロン素晴らしい派。
石田えりばあちゃん、堂々たる日本語英語に堂々たる仁王立ち。しかし、日本家屋内で和服を着てずっと棒立ちしたまま喋る人にこれほど違和感があるとは。日本家屋内では人は座るか横になるか、もしくは移動のために歩くかするもので、ただ突っ立っているという所作のためには作られていないもののようだ。
