のほほんさん

グレート・ウォーののほほんさんのレビュー・感想・評価

グレート・ウォー(2019年製作の映画)
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チラシはビリー・ゼインとロン・パールマンがドドンと。
実際に前線で頑張るのは別の人たち。

第1次世界大戦の終戦間際。
誰もがもう少しで戦争が終わる事を知っているのだが、終戦後の領土を巡って戦闘が継続している。

神経症を患い気弱が出てきてしまう大尉に、黒人部隊を連れて帰るという任務が下る。

コイツらは頭が悪い、とか思いっきり差別感情丸出しの白人兵が多い。そういう時代ではあったろう。いざ戦争となったらいい様に黒人を使役する欺瞞。
黒人兵士たちは、目の前のドイツ兵だけでなく味方であるはずのアメリカとも闘っている。

彼らが勇敢に戦い守っている丘は、ドイツ領のため終戦間際に激しい攻撃にさらされることが目に見えている。
しかし彼らにとっては、闘い続けることは彼らの誇りを守ることでもある。

戦闘中に神経症の発作で逃げ出しそうになったところを、黒人兵士に叱咤されて生き延びたことをキッカケに、大尉はこれまでに関わりの無かった黒人兵士に共鳴している。
黒人部隊を助けるという任務には、部下の反発も多い。しかし、戦場においては人種の違いなどない、合衆国の兵士だ、と諭す。
そんな彼だから、丘を守り闘い続けるという部隊と共に残り、ドイツ兵の猛攻に立ち向かう。


グレート・ウォーは第1次世界大戦のことを指すけど、話自体は小規模なもの。
むしろ歴史に埋もれた存在であろうとも、自らの誇りの為に闘った人たちのグレートなウォーのことであろう。
出番は少ないが、最前線で米独分け隔てなく治療を行う赤十字のナースも登場する。

ちなみにロン・パールマンは、黒人部隊を率いた経験があり、リンカーンの言葉を引用して黒人のおかれた立場に理解のある将軍。ビリー・ゼインはそれに従う人。
2人とも悪い人たちじゃなかった(笑)