菩薩

タルテュッフの菩薩のレビュー・感想・評価

タルテュッフ(1925年製作の映画)
3.7
性悪ババアに丸め込まれた爺さんに門前払いを喰らった孫氏が突然観客に向かって「安心してください」とか言うから履いてないのかな?と思ったら「こんなんで諦めまへん!」と辻本清美メンタルを発揮し出してなんやねんと思ったら劇中劇が始まる面白構造。その劇中劇では二宮金次郎と現代歩きスマホ人類の中間に位置するタルテュッフ氏が文庫本サイズの何やら彼にとっての聖典らしき物を常に凝視しながら宮殿の中を行ったり来たり。どうもどっかで見たことある様な顔だなと思ったら、最終的にピエール瀧にしか見えなくて、そういや瀧も一時期あだ名が「顔」だったし、そんな瀧にしか見えないタルテュッフ氏の顔芸が炸裂した後に瀧と同じく前科者である事が判明し百烈ビンタを喰らう流れがマジで胸熱だった。ついでに言えばそんなタルテュッフ氏に洗脳された旦那っちを救う為に奮闘する嫁氏のお乳が大変たわわであり、愛しき旦那っちの写真を嵌め込んだロケットペンダントに涙ながらにちゅっちゅカマす時に寄せられる胸部の方がロケットであったと言わざるを得ない。まぁ孫氏も孫氏で知らねぇ婆さんにジジイ一任してないでちっとは構ったれ…と思いましたとさ。影の使い方が流石のムルナウ。
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