ジョー

劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班のジョーのレビュー・感想・評価

1.5
妥協に妥協を重ねたか、何処かで連携が取れてなかったんだろうなと思ってしまうレベルの作品


最初に気づいたのは金属がぶつかる音が映像とズレていた所。あれ、今なんかタイミング遅かったな、まあいいか。
よくなかった。そこから何から何まで気になってしょうがなくて集中できなかった。

モノローグのセリフ甘噛み。大量の監視カメラがある場所での秘密の取引。どうでもいい話をしている時は感度良好なのに大事な話をし出した途端に繋がりにくくなる無線。パスワードの解析は出来ないけどハッキングは出来る謎技術者。

挙げればキリがない。現場の演出は勿論、ポストプロダクションの手抜き加減も目立つ。良い点を挙げるとするならば、血塗れの坂口健太郎がかっこいい事くらいか。

そんなクオリティもエンドロールに列挙された外国人の名前を見て少し納得。外注の荒らしで低予算で公開まで漕ぎ着けた感満載。

この作品の少し特殊な立ち位置にも触れたい。
明らかに『オーロラの彼方へ』の設定を貰ってきている。それはそうだ。以下簡単に説明。
『オーロラの彼方へ』のヒットを受けて制作されたアメリカのドラマ『シグナル』が大コケして打ち切り。それを何故か韓国でリメイクしたドラマが大ヒット。更に日本が輸入してテレビドラマに。今作がそのドラマの劇場版。
本家映画のスピンオフドラマのパクリドラマのパクリドラマの劇場版が今作だ。
これは公式発表じゃ無いので大人の取引が色々あったんだろうと察する。

つまり何が言いたいかというと、血まみれ息絶え絶えの坂口健太郎目当て、もしくはドラマ版のファン以外の人は他にもっと見るべき映画があるだろうということだ。
ジョー

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