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グッド・ワイフのMikoのレビュー・感想・評価

グッド・ワイフ(2018年製作の映画)
3.0
人生は経験が大事。落ちぶれたソフィアのうまく巻けていない髪の毛がリアルだった。地位やお金など無くなるものをステータスにするのは、やはりやめたほうがいいと再確認できる作品。

1982年、メキシコシティの高級地区、実業家の夫との間に3人の子供に恵まれたソフィア(イルセ・サラスさん)は豪邸で満ち足りた生活を送っていた。セレブ妻たちのコミュニティに女王として君臨する彼女は、証券会社の社長を夫に持つ、垢抜けない“新入り”アナ・パウラ(パウリナ・ガイタンさん)が気に入らない。だが、歴史的なメキシコの経済危機が到来し、富裕層を直撃する。

日本でも流行った肩パッドの80年代ファッションとバブル崩壊に似たメキシコの経済危機。その中心に存在する女の嫌な部分を煮詰めた、噂やマウント合戦、見栄が繰り広げられるストーリー。

女は共感というか、あー、あるあるってなるのでは?笑
私が気になったのは落ちぶれたソフィアの一生懸命頑張ったファッション。今まで絶対に見向きもしていなかっただろうストライプのスーツに片方がうまく巻けていない髪の毛。髪の毛は結構気になり、察してしまった。ソフィアは家事など他人に任せていたものにこれから苦労するんだろうな、と。この演出は好みだったな。

男性には少し分からないかもしれないがファッションは経験に支配される部分が多い。
自分がどんな身体のラインをしていて、どんな形の服が似合うか。自分がどのファンデーションの色が似合うか、眉の書き方。髪の毛のセットの仕方。などなど数えきれないほどの選択と経験をしている。失敗しては経験を積み重ね綺麗になっていく。

ソフィアの場合、化粧はともかくとして髪の毛は使用人か美容室でセットしてもらっており、〈うまく髪の毛を巻く〉という経験を疎かにしていた。落ちぶれた姿にソフィアのこれからの生活、家事などに苦労する姿が表れていて好きだ。

破産したあとで行われたアナの子供のパーティー。ソフィアがたどる時系列ぐちゃぐちゃで、彼女の心情をうまく表している。
子供の口から「差し押さえ」って聞きたくないねー笑 ストーリーはあるあるなんだけど、表現の仕方がエグいのがよかった。

ラスト、ソフィアとソフィアの旦那フェルナンド(フラビオ・メディナさん)では破産という事実への対応の仕方が違くてそれもうまかったと思う。
腹が決まったソフィアとソフィアを穢れた目で見るフェルナンド。
まぁ、落ち過ぎたソフィアをフェルナンドがドン引きするのはわかるが笑
でも!元凶はおまえだ!おまえがきちんとしなかったからだ!とも思う笑

女の生態をうまく描いている作品だと思う。

ストーリー : ★★★☆☆
映像 : ★★★☆☆
設定 : ★★☆☆☆
キャスト: ★★★☆☆(アナ役のパウリナ・ガイタンさん可愛かった)
メッセージ性 : ☆☆☆☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆

cc/女は誰でも
 お姫様を夢見てる