このレビューはネタバレを含みます
わたしの求めたものは写っていなかった。
あともうすこし、ほしかった。セリフの訳の問題かな。
気になる、くろいががきになる。シミのようなが。気取ったフリして首に手を当てているけど、本当は痒いのを我慢している。
セレブでリッチなグッド・ワイフのようだけど、ほんとうは惨めで哀れで社会によって抑圧されたひと。
家事は全て家政婦に頼み切り。
送り迎えも料理も何もかも家政婦にお願いする。
パーティーの後片付けも、酔った自分の着替えも家政婦がしてくれる。
あの悪い母のようになりたくない、でもママに甘えたい。
夫はママに会いたいと言いながら、妻にだきつく。
そして自分の都合の良い時だけ性欲のはけぐちにする。
政治や仕事に関して知りたいそぶりを見せても、おまえはしらなくていいと制御される。学ぶ機会が閉ざされる。
会社の経営を心配して妻がアドバイスしようにも、適当にかわされる。
センスや身なりで人をはかる。
わたしたちの価値は夫の財力と経営手腕と美しさ。
あの店のアレが美味しい、食べたことのある、知っているわたしに、いつの間にかあの子がなる。肩パッドはもういらない。吠えつきたいときには思いっきり吠えつく。夫の目なんて気にしない。
一見すると、ミソジニーのように受け取れてしまうけど、多分違うのではとおもう。
音楽、構図、イメージは好きだった。