グッド・ワイフの作品情報・感想・評価 - 4ページ目

上映館(9館)

グッド・ワイフ2018年製作の映画)

Las niñas bien/The Good Girls

上映日:2020年07月10日

製作国:

上映時間:100分

あらすじ

「グッド・ワイフ」に投稿された感想・評価

YOKO

YOKOの感想・評価

3.6
「女は誰でもお姫様になりたいの。
あなただけだと思った?」

この台詞に惹かれてこの映画をみた。
上流社会のセレブ妻達のマウンティング。
ソフィアはさながら女王様。
お誕生日パーティーでは大きなBDケーキ。
「皆んなが私を真似するの。」
そんな彼女の家もメキシコの経済暴落で大打撃。差押えまで。 

でも、彼女は夫の会社の立て直しを目指す。
ラストのソフィアのお誕生日が象徴的だった。
皆んなで小さなBDケーキで乾杯だけ。
そして、プライドを捨て市民に成り下がる。
生きていく為。

それ故、グッドワイフなのだろう。

生きていく為にはそれ位逞しくならないといけないんだな、と思った。
みなさんあまり触れておられませんが、この映画のキーワードはやっぱり「世界の恋人」フリオ・イグレシアス、でしょう。
映画の設定である82年と言えば「黒い瞳のナタリー」。彼自身歌手としての成功はもちろん、大層裕福な家庭に生まれながらレアル・マドリードのユースチームGK経験も持つ「スペインの至宝」ですから。

リズミカルな効果音を伴う思わせぶりな絵面。クレジットカードの与信アウトから立て続けに連鎖する崩壊目指したジェットコースター展開にとにかく魅了される。

冒頭、不穏さを含みながら華やかに始まる主人公の誕生日パーティ。次に、ライバル(結局はその連れ合いが後のパトロンへという伏線でもある)の子どもの誕生日パーティーでのバックを売る、売らないのやり取り。そこから突然の豪雨に見舞われるライバル自身の誕生日パーティーへ。(ここではバックを「売り物」=換金対象とすることを拒否し、あくまで「プレゼント」としての意地を通そうとする哀れな主人公のプライド。)そしてついには彼女が「グッド・ワイフ」としての役割を誇らしくも顕示するラストの彼女自身の誕生日会食。
「誕生日」をキーにしたこの展開・脚本には舌を巻く。

オイルショックの一方で国内新油田開発の成功による、かりそめの成長戦略に走り、案の定破綻し外国銀行から総スカンを喰らって退陣。そんなポルティーヨ大統領時代のメキシコをそのまま一家に投影しカリカチュアライズした構成は、やはり見事というしかない。

その上、ヒロインは「退陣」などするはずもなく、ライバルの夫を豪邸の2階まで追いかけ、追い詰めパトロンとして仕留める。そうして「どんなことをしてでも」生き残る。
自身の破たんに我を失い巨大なアメ車をガレージに激突させる夫と、落ちぶれて平民仕様の大衆車を彼に運転させながら、強引なナビではあっても、とにかくも目的地まで導く妻の対比も素晴らしい。

時は巡って2012年。愛するフリオの国、彼女の母の国、メキシコの後ろ盾でもあった国、英会陰の繁栄を謳歌するはずの国=スペインも、経済破綻の憂き目に遭う。そんなこと、登場人物たちは知る由もないのだが、観客である我々にはそこまで繋がって見える展開に、いよいよ微苦笑。

子どもたちの台詞「うちは貧乏なの?」「差し押さえってなあに?」だけは蛇足だったかなと思う。そんなこと言わせなくても映像で十分表現できてたのに。

巷間言われるセレブリティのマウンティング云々なんていうチャチな映画じゃなく、脆弱な社会での身の処し方を矜持をもって描いた確信犯的秀作だと思う。
1982年🇲🇽メキシコに歴史的経済危機到来、その渦中のセレブ妻が主人公

どこの国の金持ち妻もやる事って同じだね
一度「お姫様」のような生活を経験してしまうと、それをそう簡単に手放せる訳がない…
映画自体はそんなに面白いとは思えなかったけど、その後主人公がどうなったのか…ちょっと気になるラストではあった
ausnichts

ausnichtsの感想・評価

3.0
内容はメキシコのセレブな妻たちの話という、なんともしょうもないものでした(ペコリ)。それこそアメリカのテレビドラマがやりそうな(知らないけど)ネタじゃないかと思いますし、正直、なんでこんな映画をいま日本でやるの? もっといい映画があるでしょ! と言いたくなります(笑)。

ただ、意外にも映画のつくりはこの手の話で想像してしまう安易なつくりではなく主人公であるソフィアの心情を追うことを心がえている風であり、アレハンドラ・マルケス・アベヤ監督には期待できそうな感じがします。

ネタバレの続きはこちらで。
https://www.movieimpressions.com/entry/goodwife
上旬

上旬の感想・評価

3.8
メキシコの女性監督による作品で、メキシコ・アカデミー賞では主演女優賞をはじめ多数受賞した作品。

実業家の夫と3人の子供に囲まれた美しい有閑マダムは社交界の女王のように振る舞っている。服を買い漁り、昼間はテニス、夜はパーティ三昧の日々。そして新入りマダムと経済危機により追い詰められていく様が描かれる。

監督は男女平等の権利を妨げてきたのはこうした上流階級の女性たちだったと語る。彼女らは男女平等とは無縁に金と権力を持っているのだから。

今まではそうした上流階級のマダムたちを滑稽に、笑いの種として描いたものが多く、原作となった本(実際に上流階級にいた女性が書いたらしい)でもユーモラスに描かれているという。

しかし監督は彼女たちの視点から描こうと思ったという。その結果として男についていくことしか知らない、それしかできない女たちの愚かさや悲哀がクローズアップして描かれている。

グラフィカルな画面作りにはセンスを感じるし、泣きわめいたりしない抑制された感情表現や演出もとてもいい。

国際的な評価も納得の秀作。
1980年代初頭のメキシコ経済危機の余波を受けた富裕層の凋落。残酷極まりないセレブ妻間の格付け変動。カードも泊められ小切手も不渡りなのに抜けることのない哀しきプライド。冒頭からラストの謎の遠吠えまで絶妙な顔表情の変化を表した主演女優がお見事。やはり女性どうしのマウンティング合戦は面白い。(恵比寿ガーデンシネマ)
けろえ

けろえの感想・評価

3.7
作品の完成度は高いと思う。

が、いかんせん、お話が「一体何?」という感じだったので、面白かったとは言えないなあ…。

金持ちのいやらしさを存分に見せつけた上で、金持ちマダムが没落していく様を、淡々と見せられるだけ。結局何を言いたかったのかは伝わらなかった。見せ方は上手かったと思います。
yuzoo

yuzooの感想・評価

3.5
ROMAの上流階級版みたい。メキシコは複雑ねぇ。夢のようなお屋敷住んでたし主演の人アリシアビキャンデルとエミリーブラントの合の子みたいにきれいだった。
KZK

KZKの感想・評価

1.4

このレビューはネタバレを含みます

女性監督であり、予告でうたわれてる通りセレブ主婦達の会話劇が終始描かれているためその辺が楽しめずマッチしないと最後まで退屈な時間に感じてしまった。

お金の価値観やら執着心なんかも女性目線でしつこく描かれているため女性は楽しめそうな作品ではないか。
あいにく僕にはあまりピンと来ることはなかった。

内容もそうだがこの作品のあまりマッチしなかった点は、所々流れる音楽に違和感を抱いてしまった。
しばしば流れるボディパーカッションみたいな音楽はあまりマッチしてるようには思えず集中を欠いてしまった。

ただ普段触れることの少ないメキシコ映画に触れる事ができたのは貴重な時間である。
ゆうゆ

ゆうゆの感想・評価

3.6
夫の富、オンリーワンのドレス、
肩パットの厚みにプライドをかける
セレブ主婦の没落

流行りの服や髪型で着飾る奥さま達。
みんな似たようなテイストなのに
その中で女王のように君臨していた
ヒロインのセンスは 頭ひとつ抜きん出てて、
ツンとしてるんだけど品が良くて可愛らしくて
とってもすてき

男子と対等に社会を渡り合う女子の
存在も今では当たり前になってきた中、
玉の輿にのり 夫の富に縋る彼女達が
作り笑いの裏で繰り広げる
マウンティング合戦を
煌びやかな生活が破綻していく
ヒロイン目線で女性監督が皮肉に
センスよく描いてて
子気味良い拍手のような音楽との
相乗効果とあわせて結構面白かった

転落の様子を台詞に頼らず
生活様式や彼女の肌ツヤなんかで
視覚的に表現していく見せ方が上手い。
所有する車の、笑えるほどの
ランクの落ちようよ。。

あー悲惨だーって思ってたけど
終盤のレストランの会食シーン❗
外しちゃった肩パットとか色々、
どう解釈したらいいんだろって
考えてたけど
このシーンで 彼女を見つめる
だんなさまの冷ややかな表現が 
今作いちばん
印象的だったかも( ´艸`)


そんなこんなで
彼女はこれからもきっと 
夢見心地のお姫気分を求めて
逞しく生きていくんだと思う