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パピチャ 未来へのランウェイのhoteltokyoのレビュー・感想・評価

3.8
アルジェリアで過激派のイスラム主義勢力が支配を強める中、特有の肌を隠す服「ヒジャ」への強い抵抗を見せつつも、ファッションデザイナーへの夢を志す大学生の主人公ネジュマ。夜な夜なナイトクラブへ行き、自身がデザインする服を提供するなど、宗教観が矯正するありきたりな女性像を打ち崩そうと奮起する。裏側でジワリとにじみよる過激派集団、宗教国では、女性達が自分らしいことをすることの難しさを問う物語。

アルジェリアの藤田ニコルの異名を持つ主役を務める、リク・クードリはカンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション作品に選ばれた『GAGARINE』でも主役を務める新進気鋭の若手女優。というか完全に藤田ニコル。親友役にシリン・ブティラなど、結構な顔ぶれ。監督自身も若手だし。

それらが集結して宗教国家ってどうなのよ?もっと自由に生きれない?という権威主義の国への強いパンチラインが込められた作品になっている。そのせいか弾圧を食らってしまい国内上映が危ぶまれたとかなんとか・・。

文化とは、大切にするものだが強制するものではない。そして、文化とは絶え間なくアメーバのように進化し続けるも、変わらない根底が大切に残り続けることを言うんだと、私はこの映画から学びました。

レッツ☆アルジャジーラ!
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