川島二十日

パピチャ 未来へのランウェイの川島二十日のレビュー・感想・評価

4.1
どこまでが事実であるのかは分かりませんが、この映画のように、耐え難い抑圧の中を何とか自分を見失わずに懸命に生きている人がいるというのは、容易に想像がつくところ。むしろ現実の方がもっと残酷です。

本作が高い評価を受けているのは、宗教やイスラム教の一主義は女性に抑圧的だ!とかそんな次元のことを訴えているだけはなく、世界中の誰が見ても共感できる側面があるからです。それは抑圧に苦しめられる被害者としての共感だけではなく、知らず知らずのうちに加害者として振るまっているかもしれないという共感もあるでしょう。

2021年の今、本作を観たのは実にタイムリーでした。ある意味、映画の持つ力を世界に見せつけるような作品であったとも思います。