たま

パピチャ 未来へのランウェイのたまのレビュー・感想・評価

3.5
“パピチャ”とは…
アルジェリアのスラングで“愉快で常識にとらわれない自由な女性”を意味しているとか。

舞台は1990年代のアルジェリア内戦の時代。イスラム原理主義の台頭により、女性を中心に人々の生活が抑圧され始め、テロも頻発していた。

女子大生ネジュマの夢は、ファッションデザイナーになること。徐々に自由が奪われていく中、学生寮でファッションショーを開こうとする。
けれど、それは簡単なことではなかった。そしてようやく開催にこぎつけたけど…

率直な感想としては、この時代は意外にも、アルジェリアの若者に自由があったことに驚いた。
ファッションや大学生活など、当時の日本とそこだけ見てると多くは変わらない。
それが徐々に奪われていく様が、かえって恐ろしい。

17歳までアルジェリアで過ごした監督の、自身の経験から作られたとか。

監督の女性はフランスに渡ったらしいけど、ネジュマはどんな世の中になろうと、アルジェリアに残ることを望んでいた。監督の願望や後悔もあったのかなと深読みする。

イスラム原理主義は、女性の権利を制限する内容が多いと思うけど、それを支持する女性の団体も多くいたのにも驚く。

そしてこの映画は、アルジェリアでは上映中止になったとか、怖…