パピチャ 未来へのランウェイの作品情報・感想・評価

パピチャ 未来へのランウェイ2019年製作の映画)

Papicha

上映日:2020年10月30日

製作国:

上映時間:109分

ジャンル:

あらすじ

「パピチャ 未来へのランウェイ」に投稿された感想・評価

shogo

shogoの感想・評価

3.5
アルジェリアを舞台にした話。イスラム原理主義に則って女性のあり方を強制され、従わないならば殺害すら厭わないという事態が横行する社会。それに抗う学生ネジュマとその仲間たち。

根本を変えなければ事態は何も好転しないという事実を突きつけられたように感じた。現状に疑問と怒りを持った主人公ネジュマのような勇気ある人間が増え、社会が変わることを願う。
女性が着たい服を着る事すら許されない国で自由のために、未来では誰もが好きな服を着られるように、と戦った女性達の姿を描く真実の物語 。

本当に素晴らしい作品なのでぜひ観てほしい。
女性弾圧の地獄から逃げずに必ず世界を変えてみせるという決意に魂が震えた。

本国アルジェリアでは当局により上映中止にされてしまった作品です。
政府からの圧力で揉み消されそうになった素晴らしい作品が日本で公開されるんです…!
そういった事実も含めて1人でも多くの人に知ってほしい作品です。

このレビューはネタバレを含みます

お姉ちゃんが撃たれたところ、主人公が一度も背を向けたまま振り返らずに悲しむのすごいなと思った
キャラメルとか ア の女たちみたくなった
せりな

せりなの感想・評価

4.0
アルジェリア暗黒の10年と称される90年代内戦下の状況を、女子大学生の視点で描いた作品。監督自身の経験と、抑圧と暴力に抵抗してきた人々の思いが女子学生という若い彼女たちの強いエネルギーを通じて力強く描かれていた。
イスラーム勢力の暴力性とそれに対して毅然として戦う強さと、暴力によって無残に奪われる命に過酷な環境に胸が痛んだ。
抑圧され続ける環境の中で、ファッションの世界から自由を手に入れようと歩む姿は本当に素晴らしかったです。
彼女たちが手を取り合い助け合って生きようとする姿も素晴らしい。

パピチャはアルジェリアのスラングで「愉快で魅力的で常識にとらわれない自由な女性」という意味。劇中でヒジャブのことを「女はしゃべらない そのための布」と話していたのが重かった。ジェンダーギャップ指数が121となった日本と132位のアルジェリア。日本発信のこういう映画も作られて欲しいと思った。
また、アルジェリアでは上映中止になったという事実を重く受けとめないといけない。
misumi

misumiの感想・評価

3.7
パピチャはアルジェリアのスラングで常識に囚われない自由な女性を指すらしい。その言葉通り、主人公は強く元気で華やかだ。抑圧されながらも自由を求めて前をむき続ける女性。チラシのヴィジュアルから基本的には明るい作品だと思っていたけど、苦しくて眩しいフェミニズム映画だー!!すっごい面白かった。本当に傑作でした。
出てくる女性達の逞しい事よ…暗闇で自由を勝ち取るため、希望の光を絶やさずに前を向き続ける様がとても眩しくて素晴らしかった。主役のリナ・クードリはウェスアンダーソンの新作フレンチディスパッチ(絶賛公開未定中)でティミーの相手役を演じてる女優。演技が気になっていたけど、パワーを感じた。彼女の予習にも是非〜
Tommy

Tommyの感想・評価

3.6
女性抑圧への解放…彼女達の命が自身の為に輝く姿に涙した。どんな過酷な状況でも自分達の自由と未来の為に命懸けで奔走する等身大の"自分らしさ"を只管切り取る。そんな彼女達の心の叫びが"自分らしさ"の価値観を変えてくれる圧倒的エネルギーに満ちた一本
@FansVoiceJP
「この国は巨大な待合い室よ!皆んな何かを待ってる、、」

アルジェリアの90年代。日常的にテロで人が殺された暗黒時代だったらしい。

そんな時代の女子大生達。お国柄や宗教的な理由から、女は家にいろ!とか、結婚相手は家族が選ぶ!とか、服はヒジャブ🧕でないとアカン!とかやたらに抑圧される。若者は当然反発するけど、この暗黒時代には、従わなけれは容赦ない暴力が、、うう〜なんともやるせない(^^;;

自由を制限されたり、価値観を押し付けられるのって、やっぱり耐えられない苦痛ですね。

そんな抑圧の中でも祖国に留まり、自分の道を突き進むネジュマの姿には胸が熱くなります。

はたして彼女たちは「待合い室」を抜け出し、「自由という名の列車」に乗れるのか!、、、初監督作品との事ですが良い映画でした。
SUNSHOWER

SUNSHOWERの感想・評価

3.8
Fan's Voiceさん(@fansvoicejp)試写会
#パピチャ

アルジェリアの若草物語。違いがあるとすれば、この国で女性が夢を追うということは、想像を絶する覚悟がいるということ。実話を基にしてる分、救いのない物語に見えるけど、彼女が示した勇気や揺るぎない意志は、他の環境で戦っている女性たちに大きな力を与えるに違いない。「この国この時代に生まれなくて良かった」で終わるのではなく、私自身、自分の足でしっかり立って、いかなる人でも自由に生きれる社会を築いていきたい (●'ᴗ'●)✧
容赦なく何度も起こる惨劇に、ドン引きする程寒気がした。前半は微笑ましく見ていられるけど、急な落差で心を抉ってくる。それでも自分たちの希望のために動く姿に心揺れる。緊張感の付け方も上手く、ずっと心休まらない。映画の面白い面白くない以前にちょっと眠くてウトウトしてたので、評価は付けずに映画館で再見する。

このレビューはネタバレを含みます

「女性抑圧を訴える社会派の映画!」とか言われると、とっつきにくいけど、全然お堅い映画じゃない。
女の子たちの大学生活を描いた素敵な青春映画。おしゃれして、みんなで歌って踊って、羽目を外すこともあるし、恋もする。
でも、そのキラキラ輝く学生生活は、テロや銃撃と隣り合わせ。ジーパン姿で外出したり、大学内でのファッションショーさえ命懸け。
フィクションとはいえ、ムニア・メドゥール監督の実体験を基にした作品だなんて。
自分の正義を振りかざして、相手の言うことをまったく聞かない登場人物を見てると、男女差別の問題だけじゃなく、今、世界中で起きている「分断」社会を思い出してしまう。
そして自分がいるのは、本当に自由な世界なのかと自然と考えさせられる。勇敢なネジュマを見ていると、おかしいと思うことには声を上げていかなければいけないと思わされる。

力強い作品でした。
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