パピチャ 未来へのランウェイの作品情報・感想・評価・動画配信 - 3ページ目

「パピチャ 未来へのランウェイ」に投稿された感想・評価

hoteltokyo

hoteltokyoの感想・評価

3.8
アルジェリアで過激派のイスラム主義勢力が支配を強める中、特有の肌を隠す服「ヒジャ」への強い抵抗を見せつつも、ファッションデザイナーへの夢を志す大学生の主人公ネジュマ。夜な夜なナイトクラブへ行き、自身がデザインする服を提供するなど、宗教観が矯正するありきたりな女性像を打ち崩そうと奮起する。裏側でジワリとにじみよる過激派集団、宗教国では、女性達が自分らしいことをすることの難しさを問う物語。

アルジェリアの藤田ニコルの異名を持つ主役を務める、リク・クードリはカンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション作品に選ばれた『GAGARINE』でも主役を務める新進気鋭の若手女優。というか完全に藤田ニコル。親友役にシリン・ブティラなど、結構な顔ぶれ。監督自身も若手だし。

それらが集結して宗教国家ってどうなのよ?もっと自由に生きれない?という権威主義の国への強いパンチラインが込められた作品になっている。そのせいか弾圧を食らってしまい国内上映が危ぶまれたとかなんとか・・。

文化とは、大切にするものだが強制するものではない。そして、文化とは絶え間なくアメーバのように進化し続けるも、変わらない根底が大切に残り続けることを言うんだと、私はこの映画から学びました。

レッツ☆アルジャジーラ!
homaren

homarenの感想・評価

4.0
激しい内戦のなか
ファッション👚デザイナーを
目指す女性
夢を叶えてあげたい!

1990年代に入り、アルジェリアでは政府軍とイスラム主義の反乱軍との間で内戦が続き、女性たちは自由を失いました。監督も内戦を経験した女性。その実態を取り上げた真実をもとにした作品。

本作はファッションデザイナーを目指す大学生ネジュマの女性の視点から、内戦下に生きる姿を描いています。

イスラム原理主義が台頭したアルジェリアでは、女性たちに黒いヒジャブを身につけろ!と圧力が高まっていました。要は女性は正しい服装をして、髪や肌を隠せという強制です。

この状況の中、主人公の大学生・ネジュマは「自由のため未来のために」自分の夢であるファッションショーを開催することを決意します!

この圧力はほんの一部で、本作では女性に対する差別が数多く描かれていて心が痛みます。けれども大学生・ネジュマが仲間とともに、自由を求めて行動する姿に心が打たれました🥲

1990年といっても、
たかが30年前のこと。
国が違うだけでは片ずけられません!
内戦下で強く生きた女性たちに
勇気をもらいました!

この作品のタイトル「パピチャ」とは、
明るくて常識にとらわれない自由な女性
という意味。

まさにこのタイトル通りの素晴らしい作品です!

ご参考までに...
この作品は過激な描写はありません。
内戦下の女性たちが酷ながらも、
精一杯に生きる姿を描いた作品です😀
heeper

heeperの感想・評価

3.7
ファッションショーをするというので「海月姫」みたいな話かと勝手に思っててビックリ。ちょっと主人公のバックボーンがわかりにくくて彼女の強さとかこだわりがピンとこないとこもありましたけど、当時のアルジェリアの情勢を体験するように見ることができるこの映画はなかなかに興味深い。敢えて言えば視点が主人公目線だけなのがちょっと残念かも。たとえば女性が肌を出さないように迫る女性たちも先進国による経済的搾取や文化的侵略に対する抵抗としてあれだけ強硬にやってた面もあったかもしれない。もちろん何も考えずに原理主義的な人のが多いのかもしれないし人権的に間違いであることは間違いないけれど、あまりに単純化した描写も怖い気がしました。
y4a2s4u

y4a2s4uの感想・評価

3.7
ところ変われば宗教が存在するし宗教って男尊女卑の世界だろうね。その中で頑張る主人公の姿に心打たれる。
まこと

まことの感想・評価

3.7
「偏見」というテーマに正面から立ち向かっている映画

極めて困難な環境下のなかで自分たちの目標の実現にこぎつけたのは素直に凄いと言える

これだけ自由でグローバルな時代となった今、その地域や土地に深く根付いた伝統や風習をそっくりそのまま踏襲すること自体がナンセンスなケースもあると思うしそれを打破していくことがまた次の時代にマッチした新たな伝統や風習を生んでいくと思う
想像してたよりも遥かに苦しくて、
いまのところ何も書けない。
点数もつけられない。
自分が授業をサボって部活動やアルバイトに明け暮れて、呑気に大学生活を過ごしていた頃、はるかアルジェリアの同じ学生は自分たちが楽しむことも、オシャレをすることも命がけ。命がけで自由を求める強い女性の話。
「1982年生まれキムジヨン」のような、精神的な生きづらさとはまた違う、ガチに生きづらい社会。
自分が生まれたところが当たり前と思ってると成長はしない。だから映画を観ることは大切。自分の知らない世界を知ることは大切。
90年代のアルジェリア。過激なイスラム原理主義者たちが、私刑同然に戒律に従わない市民たち、特にヴェールを被らない女性を惨殺した。まさに暗黒時代。

そんな中ファッションに強い夢と興味を持つ女子大生が辿る運命は・・・。

日本に暮らしていると、こうした宗教至上の専制的な暴力や支配は理解に苦しむ。しかしイスラム世界では少なからず女性は男性よりも低い存在としてみられ、戒律に反したなら、家族であっても殺されても仕方ないほどの構造にある。一夫多妻を許される国が残る一方で未だに女性の不倫は死刑だ。

教育や結婚、移動の自由や服装まで制限されている。西側諸国から見れば女性差別を通り越して、まさに人権問題だ。

とはいえかくいう日本もかつては家父長制度や儒教的な文化が根深く、昭和の30年〜40年代半ばくらいまでは結婚は親が見合いなどで決めてしまい、嫁いだら家政婦の如く働かされ女には学問など必要無いというのが当たり前に言われていたのだ。(そうした価値観は特に学校の校則に長く存在して、スカート丈は膝上何センチまで、靴下のワンポイント禁止、指定のカバン以外禁止などブラック校則として残っている?)

暴力、つまり男性優位の社会構造を取る政治はどうしても弱いものをないがしろにしがち。衣食が足りて平和になり、法の支配が整い、弱いものの権利が尊重されるようになる。弱者の権利はいつも最後だ。
shin

shinの感想・評価

3.8
冒頭の字幕のせいで実話と思われがちだけど主人公ネジュマ含めてフィクション映画
女性差別や迫害に関しては監督自身が実体験したもので事実とのこと

まず主演リナ・クードリの演技力にびっくりした
彼女もアルジェリア人で次回出演作も決まってるそうですごい女優さんになりそう

ヒジャブに関しては女性が好きで被ってるとはもともと思ってなかったけどあそこまで強制され迫害されるものだとは思ってなかった
自分の無知さ加減を実感、、

けっこう衝撃的な内容で映画として面白かったけど、仲間の死に対してとくになにも描かれてなかったように思えてスッキリしなかった
そのまま差別に関してなにも解決してないまま終わったところもスッキリしなかったな、とか思ったけどよく考えたら現実で世界的に差別に関してなにも解決してないんだろうから当然の終わり方でスッキリした終わり方になる訳ないよな、と

鑑賞後いろいろと調べるきっかけになったし勉強になった
ちなみに監督の出身地でもあり舞台でもあるアルジェリアではこの映画が説明無しに放映禁止になったのだそう
jamming

jammingの感想・評価

4.3
こんな若い女の子たちが
自国にこだわって戦っている。

男の人はクソ野郎(すみません)
しか出てこないけど
アルジェリアはそれが普通なのか?

ファッションという芸術が
彼女たちを救ってくれる日を
切に願います。