美しい北欧の冒険と、鳥たちとの交流、そして人間ドラマの
3要素が主軸となる作品。
ちゃんと期待していた要素で構成されていたのだが、
顧客が期待してたカレー:
ルー 美しい北欧の冒険
ライス 鳥たちとの交流
福神漬け 人間ドラマ
実際に提供されたカレー:
ルー 人間ドラマ(くさい)
ライス 美しい北欧の冒険
福神漬け 鳥たちとの交流
といった塩梅。
北欧の景色は美しく、
空から欧州を南下していく様子は眺めているだけで癒される。
冒険ドラマとしても、嵐の中海を渡るシーンなどは手に汗を握った。
が、人間ドラマが余りにも陳腐。
話の推進力としての添え物程度に触れられるなら分かるが、
空の旅を追いかける元夫婦の珍道中にも結構なウェイトが置かれ、
その様子が果てしなく痛々しい。
家族向け映画ということで、ちょっとコミカルに描いているのだろうけど
善人ばかりが登場するこの作品の中で、
主人公家族の3人だけがひたすら非常識。
多分鳥と同じくらいの知能しかない。
美しい景観に気分が盛り上ったものの
結局は子供だましの範疇を出ない作品だった。
…今まさに空を飛んでいる鳥を撫でたり、
さらには懐に突っ込んだりというのは現実的なのだろうか?