鹿苑寺と慈照寺

マリグナント 狂暴な悪夢の鹿苑寺と慈照寺のレビュー・感想・評価

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
4.6
【想像の斜め上を行く異次元ホラー】

前衛的と表現してもいいポスタービジュアルと予告編の攻撃力ぶりに「これはめちゃくちゃヤバい作品だ!!!」と期待値爆上がりで臨んだところ、僕の想像力なんてミジンコほどしかないと痛感させられる予想のはるか斜め上を行くストーリー。

この映画のジャンルはなんだ???
ホラー?
アクション?
ホラーを初めとしたあらゆる作品を絶妙なバランスで調合していて、「エクソシスト」でもあり、「キャリー」でもあり、「サスペリア」でもあり、そして終盤の大暴れ。
痛快すぎる。そして、怖すぎる。
特に序盤は、室内で自分ではない何かの気配がするというホラーのフォーマットに則っているから、終盤で大暴れしようが観ていられるのが素晴らしい。

特に序盤で室内を逃げ回るマディソンを天井から撮っていくのも他の作品でも見たことあるけれどやはり怖いし、ドラム式洗濯機を覗くマディソンを洗濯機の中から撮るのがとても不気味だし、新鮮だった。他の作品ではあまり見かけないような撮り方もいっぱいあって、めちゃくちゃ攻めてるなあと感じた。

ジェームズ・ワン監督が「この映画の秘密は内緒にしておいて欲しい」とのコメントしているようなので、多くは書きませんが、一言だけ言わせてもらいます。
戦国BASARAなんですか?
三國無双なんですか?

攻撃力が高すぎる作品でした。
ポスタービジュアルのシーンもトラウマになりそうなほど怖かった。当然ながら終盤の例のアレも。

最高の作品でした!!!
面白かった!!!