NAOKI

マリグナント 狂暴な悪夢のNAOKIのレビュー・感想・評価

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
3.7
マンネリというか既視感というものはホラー映画にとって味方か敵か?って話(笑)

ジェームズ・ワン監督

「ソウ」で華々しく登場!「狼の死刑宣告」(ケヴィン・ベーコン最高だった)で腕の確かなところを見せ、インシディアス死霊館シリーズで名声を不動のものに…
その片手間?にモモアの「アクアマン」やワイスピの最高傑作と言われる「スカイ・ミッション」の監督なんかもこなしているから驚き!

世界にも珍しい「強い作家性を持った職人監督」だと思います。

そんなジェームズ・ワン監督が死霊館シリーズとは別にホラー映画の新作…そりゃただのホラー映画ではないでしょう(笑)

「マリグナント・凶暴な悪夢」

こりゃピノコだろ?
その展開からおれはそう推測しました。
手塚治虫先生のブラックジャックに登場するあの可愛いピノコちゃん…そのおぞましい出生の秘密を皆さんご存知だろうか?

双子になるはずだった姉妹の片割れが大きな瘤として姉にくっついていて中には一通り人間の部品が全て揃っていた!
悪魔の天才医師ブラックジャックはそれを切り離し、中の人間の部品を人工皮膚の中に入れてまるでフランケンシュタインの女の子版のように組み立てて生き延びさせて自分の助手にしたのである!

この映画はそれじゃないか?
まあ、この推測があたったかどうかは別にしてこの映画に登場する「漆黒の殺人鬼」…
その不思議な手足の動き方が異様でその動きが実は謎を解くヒントになっている!

いやぁジェームズ・ワン…良く考えるよ(笑)

とにかく面白い!
だけど怖いかというとホラーにしてはアクションが過ぎる…あんまり怖さはなかった…
おれなんかちょっと「漆黒の殺人鬼」のファンになっちゃったしなー(笑)

そういえばピノコもコブの中にいる時、超能力で自分を排除しようとする手術を妨害してたよな?
ひょっとして本当にピノコパクリかも(笑)

それよりさ…今どきあんな留置所って本当にあるの?(笑)一応女性房なんだけどコントに出てくるみたいなベタな不良女が勢揃い!超楽しかったけど…(笑)
NAOKI

NAOKI