TaiRa

ミナリのTaiRaのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
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ユン・ヨジョンがお祖母ちゃんとして出て来る映画、今年で3本目だ。

クリスチャンであるリー・アイザック・チョンの想い出と聖書の引用で成り立っているので、無宗教の人間からするとピンと来ないと思う。ジャンルとしては『大草原の小さな家』や『北の国から』と同系と言えるんだろうけど、そういうものとして観てもさほど特出した作品にはなってない。やはり信仰に基いて観た方が面白いんだと思う。元ネタも分かって。台詞やモチーフで分かりやすいものも多いけど、聖書読んでないと何のこっちゃな気がする。基本的には聖書に登場する色んな「父親」のエピソードから持って来てる。孫がお祖母ちゃんにションベン飲ませるとか単純に面白いエピソードもあるけど。ああいうのは実体験からなのかな。羅列するエピソードが聖書をベースにしているので奇跡と理不尽な悲劇がランダムに展開され、結果的に変な脚本になってる。確かに運命の気まぐれさは普遍的な事だけど。信仰に基づく引用は難しいね。やっぱ引用は論理か。今作の一番良いとこはエミール・モッセリの音楽。
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