ポテト芋

ミナリのポテト芋のレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
3.5
イイ映画なんだけど…ずっとパッとしない。ただ、なんとなく良さげに終わる。

よくいえば尻上がり、悪くいえばスロースターター。でもこの手の映画ってこんなもんだよな、と。単純に好みではなかったのかな。
おばあちゃんとポールという好キャラが絡んでくるまでは退屈というかふつう。めちゃくちゃふつう。でも冷静に考えたらこの2人も人生で出会えそうなレベルなのでそのリアリティラインはなんなのかな、と

そりゃこの時代(明確な時期がわからないけど)に仕事を求めて祖国を飛び出しで一家で移住したらコレくらいのことおきるんじゃないの?ということしかない。
家族でやってたとこに初めて会うおばあちゃんが加わったらそりゃ孫も人見知りするだろうし、あんなおばあちゃんならなお笑
だんだんおばあちゃんと打ち解けて仲良くなってわんぱくさが成長していくのはみていてとても楽しかった。
仲良くなったタイミングで病気(これは急死してないだけマシか?)
え?今?というタイミングで別れ話。
いやこのお父さんめっちゃ頑張ってるしめちゃくちゃなことしてなくないか?笑と
起承転結が欲しいとこで都合がよくないか…?マジでなんで今更別れ話?と思いました。この後けっきょく家が燃えて一致団結するからじゃん(笑)と思ってしまう。そりゃ頑張って作った作物の卸先なくなったら焦るでしょ…これくらいいいじゃんてか頑張ってるだけじゃん。
なんか嫌なところで「これ映画だわ」て思わされるのがちょっと…
色々リアルな世界観、演技がいいんでしょうけどまず「この時代のアメリカのど田舎にアジア人が移住してきて一度も差別的なものがなく、やさしい人ばかり」っていう大ウソこいてるし、これがアメリカ人がみたい理想のアメリカなのかなあ…と(笑)
でも最後らへんの納屋が燃える映像あたりのファンシーな感じとかそこからぬるっとみんなで雑魚寝して、2人でミナリみに行って終わる感じとかわりと好きなのでこの監督さんには期待してます。
おわり
ポテト芋

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