Boss2054

MINAMATAーミナマターのBoss2054のレビュー・感想・評価

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)
4.8
ジョニー・デップファンとしては、久しぶりの真っ当なジョニー・デップを観るコトが出来て、大安心❣️
ジョニー・デップお得意の物凄い役作りをしてらっしゃる。
また、ユージン・スミスと云う役とジョニー・デップの相性が良いのかも知れないとも思った。
ユージン・スミスと云う役を通して、
ジョニー・デップのあるべき姿を語りたかったのかも知れない?

さて、観ていて思ったのは、
クリント・イーストウッドの硫黄島の時も思ったのだが、
何故、この種のテーマの映画を日本人が作らないのか⁇
もちろん、記録映画やドキュメンタリーはあるとしても、
コノ作品の様に、エンタテインメント作品として仕上げて、
多くの人にそのテーマを知ってもらおうとしないのか⁇
そのコトを観ながらずっと考えていた。
で、ワタシの出した結論は、
日本人は身内の恥を外にさらしたくないのではないのか⁇
ト云うコト。
それは、個人的なコトから組織的なコトまでの全てにおいての恥である。
そう考えると日本に於ける、
この様な大事件の顛末が見えて来る気がする。
そして、それは、今も続いている。
ひょっとしたら、それは、日本人のDNAにすでに埋め込まれてしまったモノでもあるかの様だ。
で、その恥の原因は、失敗である。
日本人は、何故か、コノ失敗を良しとしない。
昔からそうだ。
だから、侍は、恥より死を選んだ、イヤ、選ばされたのかも知れないが、
切腹ト云う制度があったのかも知れない。
つまり、失敗して恥をかいたり切腹するよりは、失敗を隠してしまった方が良い。
ト云う考えに至ったのではないだろうか⁇
コノ映画でも、発端は、チッソと云う大企業の失敗である。
それも大失敗。
それをもし、その失敗に気が付いた時に、
まさに恥を忍んで公表、対処していればこんなコトにはならなかった筈。
それを知りつつ15年も黙っていたのは、
やはり、犯罪だろう‼︎
で、このコトは、
今現在の日本でも割と堂々と行われているト思った。
失敗をしても隠すト云う日本人の体質である。
多くの政治家を見るが良い‼︎

要は、早々に、失敗を失敗トして認めて、
そのコトを改め、次へ進まないト何事も良くならないト云うコトである。

ひょっとしたら、ジョニー・デップもそのコトに気が付いて、
コノ作品を作ったのかも知れない…。
まあ、ワタシの妄想ですが、

失敗を正すのに早いも遅いもない。
正さないのが最大の失敗だ。

戻って、
で、写真家の物語らしく、
実に画が美しい❣️
撮影ブノワ・ドゥロームさんのお手柄だろう。
ハリウッド映画にありがちな、ちょっと間違った日本もそれほど気にならない。
スタッフ・キャストの多大なる努力の成果だと思う。
役者陣も良い❣️
真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、ビル・ナイ。
余談だが、國村隼さんと浅野忠信さんのコンビは最近海外作品で良く観る❣️
まるで、吉田鋼太郎さんと藤原竜也くんのコンビの様で、観るト何となく微笑ましく安心する❣️
個人的には、ココに、桃井かおりさんも居て欲しかった❣️
まあ、コレも妄想。

最後に、コノ作品が、Netflixで配信されてコノ問題が世界中の多くの人の知るところとなり、
コノ問題とそれに類する問題を多くの人が考えるきっかけになればト思った。

最後の最後に、
ジョニー・デップさんには、
また、超エンタテインメント作品に戻って来て欲しいト個人的には思っています❣️
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