mi

MINAMATAーミナマターのmiのレビュー・感想・評価

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)
3.4
水俣病の真実を世に知らせるきっかけとなった一枚の写真を撮影した米国人写真家のお話し。公害病の恐ろしさを知れた。しかし、あくまでも映画のメインは病気でも被害者でも写真でもなく、主人公のユージン・スミスという人物の人となりといった印象。

何度も弱い自分に負けて諦めそうになるけど、過去の自分が残した栄光や、周りからの助け、強い者から遇らわれる悔しさ、仕事への執念、誰かの力になりたいという思いやりの気持ち、が勝って、自身の使命を全うした主人公の一部始終。

主人公は実力派で、最終的には実績を残すものの、アル中、借金、家庭を顧みない、等など少々情けない、人の弱みに愛着が湧く人の心理を突くキャラ設定だった。

実績ある優秀写真家なのに「写真なんてシャッター押せれば誰でも撮れるもんなんだ」というシーンが印象に残った。


チャーリーとかアリスとかで見ていたジョニーデップがだいぶダンディーになってた!

舞台は日本(熊本)だけど、邦画では見られない海外らしい色彩(コントラストとシャドーが強め)
mi

mi