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MINAMATAーミナマターのhideのネタバレレビュー・内容・結末

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ジョニー・デップと美波がご本人にそっくりでした。
(wikiの2人の写真がとても素敵です。)

1971年、アメリカの写真家W・ユージン・スミスは富士フィルムのCM撮影の打ち合わせで来てた日本人通訳者のアイリーンと出逢います。
その時、アイリーンから日本の水俣病のことを聞かされ、撮影、記録を依頼されます。
承諾したスミスはアイリーンと日本の水俣を訪れるのでした──。

本作はユージン・スミスが水俣病患者を撮影していく過程と、漁村の人達と共に科学会社チッソと闘った経緯を忠実に描いています。

妻アイリーンさんと写真を撮り続け、世界中に発信してくださった尊い人物。
私は無知で初めて知ることになりましたが、ユージン・スミスさんを知ってる人がどれだけいるのかなと思いました。

チッソと政府の隠蔽により起きた人災です。
もっと早い段階で汚染情況を把握して認めていたら…、本作を観て水俣病のことを調べているうちに強く思うようになりました。
まだまだ苦しむ人が大勢いらっしゃいます。(以下に記しました。)
政府は最後まで責任を持って対応してほしいものです。

エンディングで世界各国の公害被害者の写真が映されます。涙がでますよ…

素晴らしい作品でした。

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水俣病患者の現在の情況

水俣病の認定患者は2021年9月現在、熊本、鹿児島両県で2283人。亡くなったのは1997人。患者認定はされていないが症状が確認された「被害者」は約7万人いる。被害の全体像はいまだわかっていない…
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