アイリーンさんのインタビューを読んだことがあってユージーン・スミスのことを知り、いつか観なくちゃと思ってた作品。「入浴する智子と母」この写真を見たことはあったけど、この写真を撮ったのが誰かと考えたこともなく、ユージーンが撮ったとも知らなかった。言葉を連ねることよりも如何に写真が雄弁か。あんな暴行を受けても水俣の人々に想いを寄せ世界に発信してくれたユージーン、そしてそれを掲載したLIFE誌がなかったら被害は広く知られることもなくチッソ社の対応も違ったのかと思うと恐ろしい。日本人自らこういう作品を作れたらいいんだろうけど、色んなしがらみや弊害、不都合が多そうで無理だろうから外国制作であろうと映画化されて良かったと思う。