とらキチ

ディナー・イン・アメリカのとらキチのレビュー・感想・評価

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)
2.9
“今Americaでまともなdinnerにありつけるのは、刑務所の中だけだ”
っていう結論に至るまでの、それぞれの家庭内でのdinnerシーンの描写とかは、なんかゾワゾワして面白かった。
でも…

























なんか全体的に上滑りしてる感がした…
基本boy meets girlモノで、冴えない女子に破天荒な男子、って事なんだろうけど、なんでパンクロッカーだったんだろう…今時…ってずっとアタマに???が回り続けていた。帰り道で気づいたのが、きっと白人のブッ飛びミュージシャン設定にするならジャンルとしてパンクしか選択肢が無かったんだろうなぁ、という事。
このboy meets girlなプロット自体、ある意味日本映画で粗製乱造されてきた十八番なキラキラパターン。で、もしコレを現代の日本で創るなら、男子はきっとヒップホップミュージシャンにしただろうと思う。でもアメリカでは白人男性でその設定はあり得ないから、苦肉の策でのパンクロッカーだったのかと。さらには、今時何故かカセットテープとか持ち出して、時代設定自体も曖昧に…しかも残念な事に、そのパンクのやってる事、なんかいろいろとダサい。それに、自分も結局イイところのお坊ちゃんだったし喧嘩も弱いという…なんか見ていていろいろズコーとなってしまう。
彼女含めて出てくる人全員ベタで類型的な描写だし、イタくて観ていられなかった。
最も致命的だったのが、彼女と創った曲が全然パンクじゃなかった事。
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