このレビューはネタバレを含みます
農場を営むミカエル（MIKA）の日常と恋。
アプリに表示された幾つもの星。それぞれに人の名前が付いていて、星々は重なり合い消えていく。MIKAは自分の星だけが残ったのを見て涙ぐみ、孤独を感じている。
のどかな田園風景が美しく素敵。アプリで他人の名前を見つけ、GPSで探す主人公。菜の花畑でマッチングすると、菜の花畑の真ん中でセクシーなポーズして待ち構える裸のおっさんが…！！例えば日本だと絶対これコメディやろ！って画にしかならないんだけど、フランスみたいなLGBTが浸透してる国だと凄く自然なのが不思議だ…。菜の花畑でセックスしだすとアプリの丸が重なり合い、69している俯瞰ショットがアプリの丸に徐々に変化していく演出がオシャレ。川のおたまじゃくしがうじゃうじゃしているカットとか完全に精子でわかりやすい。いなくなった豚ちゃんが川のリフレクションの中にしか存在しなくなるのは何の比喩なんだろう。
屋外パーティの場面で、主人公の作ったソーセージで遊ぶ大人がいるんだけどダサすぎてわろた。外国っていまだに食べ物で遊ぶ文化あるよね…。怒ったイケメン友人が農薬散布カーでパーティ会場に乗り込むとこがめちゃくちゃイケメン！友達のために怒ってくれる友人は最高。ラストショットはパーティ会場前のコンクリートに立っている主人公と友人の俯瞰からのショット。菜の花畑との対比が良い。そして星々になり重なり合うというエンディングが綺麗にまとまっている。
