自伝的な原作と伺っておりますので仕方ないのかもしれませんが、自分語り要素が強く小生が期待していたものとは異なりました
劇中におけるピークが物語半ばにある、あややとの握手会になってしまったのが悔やまれます
そして間延び感がある内容、これではハロプロを題材としたにも関わらずその魅力があまり伝わらないのでは
内輪ファンイベントの描写も共感の呼べるものにするには初見の我々観客をも惹きつける面白味や刺激が必要と存じます
敢えてそうしたのか不明ですが全く寒い舞台演出にこれならばブリーフ一丁で頑張った桃李くんも浮かばれぬ
ヨメは戸田恵梨香ですし、以前拝見した『娼年』での彼の方がキャラに合ってて腹を抱えて笑いました
個人的にもっと観たかったのは登場人物のモーヲタとしての狂いっぷりであり、激動の歴史を送った当時の彼女たちとその周囲の出来事でした
女神と崇める彼女らの一挙手一投足で日常すら左右されるそんな危うい男たちの挽歌
人として普段生活するに全然ダメな輩がハロプロに触れている時だけは本気を以って輝く、そんな瞬間
混沌の中で生まれる偶然とも呼べる出会い・邂逅、そういった奇跡からイカ臭い絆というのは生まれるのではないかと思うのです
熱く語ってしまうのをお許しください何故なら小生は生粋であるものですから
そしてタイトルにもある『あの頃。』を曲や卒業や映像に引っ張られて思い出すことで、都度その時の自分への懐古が可能
決して嫌いではなかった頃の自分を振り返ることが出来るって訳ですよね
もっともっと深く掘り下げて、決していいことばかりでなかったけれど眩しい青春を描くことが出来たはずと勝手ながらそんな感想を抱きました
でないと物販や握手会に命を費やすボクらの気持ちを誰も分かってくれないんだもの、にんげんだもの
ときめきが消せやしない
いま、あなたに伝えたい