gock

あの頃。のgockのレビュー・感想・評価

あの頃。(2021年製作の映画)
3.0
2000年代初頭の大阪で原作者の劔樹人を始めとするアングラハロヲタ軍団「ハロプロあべの支部」の実話を元にした映画。
割とハロプロ要素は序盤くらいに留まってて中盤はハロプロあべの支部の珍事、後半はメンバーの1人に焦点が当てられ、それら全ては主人公の青春を描くためのものなのでハロプロ知らなくても楽しめるだろう。
主人公たちとほぼ同じ年齢だし大阪住んでたしハロプロも好きなので凄く観やすかったし楽しかった。
刺し身のように色んなエピソードをポンポンとぶつ切りで出してきて、それが特に結びついていかず説明とか心情の吐露とかが殆どない感じが、劔氏の記憶が映像化された感じで良かった。そして何よりもコズミン闘病に対しての、あべの支部の態度が凄くテキサスの風の様にカラッとしてて、その実とても優しい。大抵の邦画だったら闘病で湿っぽい雰囲気になったり号泣して心情を吐露しがちで、そんなのウンザリだから、こういう感じで描かれてるのが良かった。こんな風に死にたいですね。
松浦亜弥役の山﨑夢羽氏の似てっぷりや、あべの支部役の俳優は皆よかったがイトウくん役のコカド氏が特に良かった
gock

gock