メッシ

ラスト・ショーのメッシのレビュー・感想・評価

ラスト・ショー(1971年製作の映画)
4.0
50年代アメリカの片田舎で暮らす若者と親世代達のどん詰まりの物語。

ビリヤード場、映画館以外何もない、何もすることがなくすることと言えばやたらめったら人を変えてのみっともないセックス。

このみっともないが非常に物悲しさに拍車をかけている。小悪魔気取ったところで所詮小娘な美人とか結局ヤレればおばさんともやる高校生とか、大人もするし、少女にいたずらもする。

そんなどん詰まりセックスの描写に前戯はない。そこには悲しみしかなく愛が見えなかったな。

でもそんな物悲しいストーリー、枯れたストーリーがモノクロと相性良くて、たまにかかる明るいカントリーとのギャップで更に薄暗い気分にさせてくれる。

夢も希望もない土地で繰り返すは無慈悲なセックス。案外と人間の根源をついてるかもしれないと思った。

凄いリアリティのある脚本だと思ったら自伝的な原作があるのね。そりゃ納得。
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