コーカサス

キャット・ピープルのコーカサスのレビュー・感想・評価

キャット・ピープル(1981年製作の映画)
3.5
猫族のアイリーナ (キンスキー) は同族以外と愛し合うと豹に変身し、人間の姿に戻るにはその相手を殺さねばならない。
単なる恐怖だけではない異形の宿命を背負った猫族の苦悩の物語だ。

視覚顧問であるフェルディナンド・スカーフィオッティの手掛けたサーモンピンクとグリーンのオープニング、身体の色が変わる動植物たち、動物園のセットなど、映像美術も独創的。

“生きる場所より生き方よ”
彼女の選んだ場所と生き方は、猫族と人間のそのどちらでもある。

君子豹変す。
まさにナスターシャ豹変であるが、彼女の美しさなら、君子危うくも近寄ろう。

97 2019 1995/9/7