06

エイブのキッチンストーリーの06のレビュー・感想・評価

4.3
ボロ泣きしてしまった……。

宗教の違う家族を一つにしようと、料理好きの少年が必死に頑張る話。
なんだけど、美味しい料理を作ったから、全部解決とならないのが良い。
料理に歴史があるように、人の人生にも国にも宗教にも歴史がある。譲れない主張も、憤りもある。それを曲げるのは自分の人生を否定することだ。

でも料理がフュージョンで新しい味になるように、人の関わりから産まれる新しい価値観だってある。

新しい料理はどうやって出来るか?
基本が出来ていて、下拵えをしっかりして、食材のルーツを知り、味のバランスを考えて、何度も試行錯誤した結果、初めて自分だけのレシピが出来る。一筋縄ではいかない。
人間関係もきっとそう。
じゃあ家族の基本とは?
「みんなエイブを愛している」

エイブの何がいいかって、とにかく勉強熱心。エイブが一番家族を想って、それぞれの歴史を学び、みんなを結びつけようとしている。

一筋縄ではいかないけれど、希望が持てるいい映画でした。