涼

泣く子はいねぇがの涼のネタバレレビュー・内容・結末

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

秋田県の男鹿半島名物の伝統行事なまはげ👹を取り扱ってる今作は主人公のたすくが故郷や家族を捨ててそこからの苦難と葛藤を描いたヒューマンドラマ。
当初キャストに自分が推してる吉岡里帆ちゃん出てたんで映画館で見てみようかなと思ってたんですが内容が辛すぎて結果観にいかなくても良かった〜😅全体を通して暗い感じですし考えさせられる社会派な作品でもありますね。
太賀演じるたすくは出生届に誤りがあった為に市役所に書類を提出するシーンから始まりそんなどこか頼りなくて子供じみていて呑気にしているたすくに吉岡里帆演じることねは悩まされていた。それで夫婦仲も上手くいっていない中「なまはげ存続の会」の会長に出てくれと頼まれ断れなかったたすくは参加しますがことねに酒は飲まないでと釘をさされます。
しかしそんなことねの忠告があったのにも関わらず酒を飲んでしまいベロッベロッに酔っ払って偶然テレビ中継されてた所に裸姿で映り込んでしまいそれを見てたことねや男鹿の街の人から反感を食らって地元を離れ東京で暮らすことになります。ことねとも離婚し子供とも離れ離れでたった1人東京の街で人知れず暮らしていましたが友人がわざわざ東京にやってきたのがきっかけでたすくに心境の変化があって男鹿に里帰りしますが目を逸らせられない現実がそこにはあり不器用ながら目の前の問題と向き合っていきます。
印象としては子供がラストまでいっさい出てこなくてたすくと愛娘の感動の再会と考えるかもしれませんがその再会の仕方がなんとも複雑な感じで...
なまはげは神様で無病息災をお祈りするものでもあるが子供を驚かせ怖がらせ子供が父親に抱きつく姿は一家の大黒柱である父親がしっかり我が子を守る事で男の心を父親にする一面もあるそうだ
。それを知ったうえで観ると最後のシーンはたすくがなまはげで実の娘を怖がらせているのに対して娘はことねの再婚相手に抱きついてる姿にたすくはこの現実を受け入れたかの様にも見えました。
ハッピーエンドで終わらなかったのはちょいと残念でした🥲
涼