アガサ

トゥモロー・ウォーのアガサのネタバレレビュー・内容・結末

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

未来からきたみなさんの言葉だけで人類滅亡を信じる現代人の偉い人。
未来人に教えてもらって作った転送装置で毎週数千人の兵士(民間人含む)をせっせと28年後に送り込むも、帰還できるのは二割弱。
送り込む日時を絶滅寸前ではなくもっと余裕ある頃にすれば?と聞いてもシステムの都合上そことの行き来しか無理と言われる。
一年間送ってはほぼ全滅、を繰り返しついに我らが主人公クリプラにも徴収命令が下り…。
ここからは主人公パワーでひたすら生き残るクリプラの独壇場。
周りがクリプラの願いの為に死に、クリプラは先に進む。
天才科学者に成長していた娘が対エイリアン用の毒薬を作るんだけど、あれ完成してなかったらあのままひたすら民兵送り込んでたのかな?
そもそものエイリアン発生に至る歴史をもっと調べて、現時点で叩く作戦とってもよかったんじゃね?(結局そうなるんだけど)
結局こういう映画にありがちな、何十年もかかった作戦が主人公登場で一気に解決パターンなのかよ…というがっかり感。

「行った先の未来とそこから戻った過去は、出発した過去と同じ過去ではない」というややこしそうなヤツではなく「行きも帰りも同じ時間経過の世界線」という便利な方のアレなので、いちいちパラドックス問題に頭を悩ませてはいけないんだろうけど、わたしはそこが気になって途中ぼんやりしてしまいました。
あと、やたらと父子の関係をフューチャーしていたけど、シモンズさんもクリプラも家族を捨てた理由が語られないまま、まあでも今はいい人だから許してあげようよ。になるのは説得力としてどうなんだ。
長年連れ添った幸せファミリーと別れて、若い嫁と一緒になったクリプラの自己弁護のように感じてしまったのはわたしの性格が悪すぎるせいです。
アガサ

アガサ