woos

パーム・スプリングスのwoosのレビュー・感想・評価

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)
-
新宿ピカデリーにて鑑賞。
2021年新作劇場鑑賞18作目。
客席は6割くらい。
テーマ「人生で大事なこと」

[全体として]
内容をしらないままポスタービジュアルをみた段階で観ることを決めた映画だったが、正解だった。
お話としてはタイムループものだが、あるある系の話もあればこの映画独自の部分も多くてカラッとしたいい映画だった。
パームスプリングスといえば、個人的に人生で一度は行ってみたい「コーチェラ ミュージック&アートフェス」が開かれる場所だが、この映画を観てより行ってみたくなった。

[良かったところ]
タイムループものって大抵面白いが、映画が開幕して「すでにタイムループに対して小慣れている主人公」というのがフレッシュなはじまりで、アメリカのずっと晴れてる砂漠地帯で行われる能天気な煉獄はとても楽しい。
主人公はひっきりなしにビール「Akupara(実在しない。きっとライトなずっと飲んでいられるビールなんだろうな。。)」を飲んで、たまにドラッグをキメ、好き勝手やっているのでこんなタイムループならずっと続いてもいいなと思う。
どれだけ体に悪いことをやっても、寝たらまた同じ日になるので二日酔いもないし健康的に体に悪いことがやり放題なんて最高じゃないか。
しかし結局は「無制限」というものがむなしいということなんだろうと思う。
ある意味「精神と時の部屋」的な使い方もできる世界(しかも歳を取らない)なので、凄まじいスペックの人間になることも可能なんて羨ましすぎる。

[気になったところ]
割と中学生が考えたようなバカっぽい話なので、細かいところが気になる人は気になるかもしれない。

—————————————
意外なほど自分の中で結構大事な映画になりました。
殺伐としたこんな時代にこそおすすめです。
woos

woos