キャサリン子

パーム・スプリングスのキャサリン子のレビュー・感想・評価

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)
3.7
アメリカ・カリフォルニアのリゾート地パーム・スプリングスを舞台に、何度も同じ日を繰り返すという謎のタイムループに巻き込まれた男女を描くラブコメディー。


元々は男が1人で1日を繰り返していたのだが、ふとしたことから女が巻き込まれてしまう。
そこにもう一人、男のせいでタイムループに巻き込まれてしまった老人も現れる。

元の世界に戻りたい女と、
このまま女と「永遠の一日」を繰り返したいから元に戻らなくて良いと考える男と、
平穏な毎日に安らぎを見つけ、この世界で生きていくこととした老人…

それぞれの言い分もわかる。
私ならどんな選択をするだろうか?と考えてしまった。


バカンス中の「今日」が永遠に繰り返されるなんて、なんて優雅でノンストレスな人生なのだろう!なんて考えたりもしたけれど、バカンスを心から楽しめる理由はそれが“限られた数日”だからですよね。
忙しい毎日から離れられる束の間のご褒美だからこそ、休日を楽しもう!と思える。
その時は「あーまた明日から仕事かぁ〜。この時間が永遠に続けばいいのになぁ〜」なんて思ったりもするけれど、休暇が限られている時間だとわかっているからこそ言えること。
本当に永遠に続いたりしたら絶対に飽きるし、そこからまた新たなストレスが生まれるはず。
驚いたり感動したり、という感情も、同じ日の繰り返しでは味わうことができない。そんななんの刺激もない毎日では、充実感なども感じられるわけがない。


なかなか面白いお話だったけれど、ヒロインが全然魅力的ではなかったのでその点はマイナス。
妹の結婚前夜にあれは無いわ〜。
キャサリン子

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