彦次郎

事故物件 恐い間取りの彦次郎のレビュー・感想・評価

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)
3.1
売れずにコンビ解散された青年が番組の企画で事故物件に住む事になったホラー。
原作は芸人の松原ヒトシ氏の体験ルポ。思いもかけず人気企画となり色々な事故物件に住んでいくという構成はなかなか斬新で連作風になっています。視聴率の為に丸投げして美味しいところをとる大御所、自身の生活のために事故物件を探す青年、商売の為に次々と怪しげな物件を押し付ける不動産屋の方が幽霊や怪奇現象よりも不可思議な存在に感じます。
大袈裟な出来事もなく淡々と進んでいくのはリアリティがあって良かったのですが後半に急速に嘘臭くなるのはギャップを狙ったのかちょっと違和感がありました。ちなみに原作の幽霊と現実の両面から恐怖を与えてくれた秀逸なエピソードが再現されていなかったのが個人的には残念でした。
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