これは何を期待してどう観るかで評価が変わりそうです。
(と言っても星一つか二つかくらいのちがいですが……)
全然怖くはありません。
と言うか事故物件の怖さを描く話で霊が見えるキャラクターを出したら本末転倒の様な。
近年の中田秀夫監督作品はちょっと擁護できないものが多いのですが、今作を観て僕が逆に考え違いをしていたのではと思わされました。
もしかしたら中田監督は怖がらせようとしているのではなく笑わせようとしているのではないかと……
思えば「リング」もテレビから女が這い出てくる絵面に若干笑いの要素を感じますし。
今作は題材的にフェイクドキュメンタリー的な作品だと勝手に思っていたので普通にドラマで驚きました。
亀梨くん演じるお笑い芸人の行動や言動があまりにクソすぎるので早く取り憑かれてしまえと思ってしまいました。
それでも最初は楽しく観ていましたが劇中何度かドラマがシフトチェンジする瞬間がありました。
シスの暗黒卿みたいなのが出始めた時。
高田純二が出てきた時。
ラストの物件で怨霊がフラッシュモブを始めた時。
これらを経て最初想像した映画とは全く違う地点に着地してびっくりしました。
この展開だったらラストは「150軒目……」みたいなテロップと共に亀梨くんと奈緒の2人が除霊完全装備の凄腕事故物件ハンターとして登場するシーンで締めて欲しかったです。
結構ヒットしているみたいなので続編が作られると思いますが続編は亀梨くんと奈緒さんには「呪怨」の家に住んで欲しいですね。
この映画で1番怖かったのは本職のお笑い芸人が多数いる中、亀梨くんと瀬戸康史、加藤諒と坂口涼太郎に長めにネタをやらせた序盤でした。