アキラナウェイ

スペンサー・コンフィデンシャルのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

3.9
ピーター・バーグ監督&マーク・ウォールバーグ主演。

このコンビ、何と2013年以降5作連続!!
ここまでくるとマーク・ウォールバーグ以外で映画を作る気ないのか、ピーター・バーグよ…。

Wバーグと言えば実話モノだけど、前作「マイル22」に続いてこちらも実話じゃなくて、今回は小説が原作。

警察官のスペンサー(マーク・ウォールバーグ)は、上司であるボイラン警部への暴力事件の罪に問われ、刑務所に。5年の刑期を終え、出所した直後にボイラン警部が殺害される。スペンサーは同居人のホーク(ウィンストン・デューク)と共に独自に殺人事件を調査する。やがて2人は、その裏に潜む汚職警官や麻薬カルテル、大物政治家らが絡む巨大な悪の存在に気付く。

ストーリーはしっかり重たいのに、ノリは軽い。

それもこれも、出て来るキャラクターが一癖も二癖もあって、明るくて強いからだ。

バディムービーとも言える、スペンサーとホークの組み合わせが良い。ホークを演じるのは、「ブラックパンサー」のエムバク役で知られるウィンストン・デューク。デカいなぁ。熊みたい。ブルドーザーみたいに敵を壁に押し付けたら壁を壊す勢い。気は優しくて力持ち。

出所後のスペンサーの世話をするのは、ボクシングジムのコーチである偏屈老人のヘンリー。演じるは名優アラン・アーキン。

そして、インパクト強めのスペンサーの元カノであるシシー。めちゃくちゃエキセントリックでクレイジーで肉食系。口が悪くてスペンサーを罵りまくるのに、男子トイレまで押しかけて来て強烈なファックシーンあり。

主人公スペンサーは直情型人情派筋肉人間。困っている人は放っておけずに首を突っ込んでしまって、考えるよりも手が出るタイプ。

この4人だと、物語のトーンは一向にシリアスにならないし、悪役達は霞む一方。カウチポテトなアクションコメディとしては十分楽しめるクオリティ。

スペンサーが出所して直ぐに会いたがった"パール"は、老犬だったり、意味もなくスペンサーが他人の敷地に入って番犬に襲われるシーンの尺が長めだったり、シシーは沢山の犬達と暮らしていたり、ワンコ推しが強め。

スペンサーがトラック教習所に通っていた伏線が最後に回収されるのも痛快だし、やっぱり、ストーリーなんてどうでもいい。

ラッパーのポスト・マローンも出演。
彼みたいに顔面タトゥーはおススメしないけど、
軽快なアクションコメディが観たいなら、こちらの映画はなかなかおススメ。