B級映画のような邦題とジャケット写真ですが、セルビアの至って普通の戦争ドラマ。狂信的な少佐の行動を中心にした、敵がどうこうよりも戦争時における行動の贖罪的な回想による展開で地味な印象は拭えません。
セルビアの人達にとっては常識的な事であえて説明する事ではないのか、戦争に至る過程や当時のセルビアの情勢などの説明は少ない。
なのでセルビアの歴史を全く知らない私には物語に置いてきぼりでした。
映画でよく題材になる歩兵部隊や空挺部隊とは違い、砲兵部隊を描いていてレアではありますが裏方のようで地味で取っ付きにくい部分もありますね。
砲兵部隊描いているだけあって砲撃シーンには力を入れていて、火薬を使用した爆発は迫力があります。
信仰心を馬鹿にするつもりはありませんが、戦争時において神は都合よく利用されているなとやるせない気持ち…。
いわば負け戦のような厳しい戦禍の状況を丁寧に描いており、セルビアの方や戦争史に詳しければより多くの事を汲み取れると思いますが、全くその辺に詳しくない私は盛り上がりに欠ける戦争ドラマかなと思ってしまいました。
常に漂う悲壮感は雰囲気をだしていました。観る人が違えば変わる作品と思います。
まとめの一言
「うんこ少佐」