台詞も少なく演出も抑制的です。ふたりの俳優のアップが非常に多く、その存在感で物語を語っていきます。
という映画ですので、説明を待っていても映画はなにも教えてくれません。
アブラは(男)社会を憎んでいるようです。誰に対しても心を閉ざしています。しかし、未婚の妊婦サミアにはなにか感じるところがあったのしょう、受け入れます。
サミアはその置かれている状況、臨月になろうかというお腹を抱えてその日眠るところも、仕事もなく、実家に帰ることもできない状況にもかかわらずとてもタフです。
そのふたりが出会うことで、アブラは少しだけ変わり、サミアは少しだけ自分の未来を見ることができるようになるという、そんな映画かと思います。
「ネタバレレビュー・あらすじ:少ない台詞と抑制された演出で静かなるフェミニズム」
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