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息子の面影のbenjamin3のレビュー・感想・評価

息子の面影(2020年製作の映画)
3.7
メキシコでは日常の風景?
あまりに厳しい現実の中で失踪した息子を探す母。
メキシコの失踪や殺人が当たり前に起きている一面と、反した自然の美しさを対比させながらゆっくりと展開するストーリー。

全体を通してかなり静か!メキシコの治安の悪さや騒々しさとは真逆の演出で眠気を誘う瞬間もありましたが、映し出され映像や人の感情がビリビリと伝わってくるようでした!

他のユーザーの感想・評価

メキシコの片田舎に住む青年が夢を求めて米国との国境に向かうも行方不明に。母は息子の消息を探ろうと各地を転々とする中で、息子によく似た青年に出会う。彼らは共に行動し、求める人を探すが、近くには「悪魔」が迫っていた…。

これは、、、ちょっと暗く黒いモノが心に残りました。きっと私は生涯メキシコには渡航しないでしょう。それぐらい嫌なモノを見てしまった気がします。ある意味、映画や映像の力を再認識しました。
TK

TKの感想・評価

4.0
あまり情報を仕入れずに観てほしいので多くは語りません(⚭-⚭ )

ただ、以下の点にご注意を⚠️
①メキシコ国境付近情勢の予備知識を持ち
②あなたの精神状態が健全なときに
③前半の淡々とした流れの眠気に勝ち

衝撃のクライマックスに備えよ( ✧Д✧) カッ

以上
なお

なおの感想・評価

4.6

このレビューはネタバレを含みます

世界中の賞レースを席巻した話題作…
しかも、メキシコ🇲🇽
先日観た『ニューオーダー』と同じ不穏な匂いを感じます。
また飛びついてしまいました。


メキシコの貧しい村に住む母と息子。
貧困から抜け出すために、息子は仕事を求め友人とアメリカへ旅立ち、そのまま消息を経つ。

そうこうするうちに発見される友人の遺体と息子のバッグ。

諦めきれない母マグダレーナは息子を探しに1人村を出ます。
微かな情報を元に、息子を最後に目撃したかもしれない老人の住む村へ向かうマグダレーナ。

ちょうどその頃、アメリカから強制送還されメキシコに戻ってきた青年ミゲル。
彼は5年ぶりに母親の住む村へ向かうのだけど、途中マグダレーナと知り合い、連れ立って歩く2人。


この国では毎日普通に人が消えるとゆう。
息子は長距離バスに乗ったらしい。
そのバスも消えるとゆう。
荷物だけ乗せたバスが戻ってくることも…
そして、日々運ばれて来る遺体の数は尋常ではない。
誰が何のために、こんなに人を殺すのか。
ここでは人の命がとても軽い。

国境周辺を見回る兵士たち。
不法に越境しようとする者を取り締まるのが彼らの役目なんだろう。

その他にも武装して銃を持つ奴らがウヨウヨいる。
彼らはいったいなんだ?
兵士?強盗団?
彼らは簡単に人を殺す。

そんな危険な地域をマグダレーナは徒歩で歩く。
車もない、字も読めない。
食事をしているシーンもほとんどない。
ただただ、息子の行方を知りたいだけ。

メキシコの悲惨な現状を映しながらも物語は淡々と進み、そして迎えるラスト。


悪魔を見た。



これが今のメキシコなんでしょか。
サボテンとタコスのイメージは消え、とても恐ろしい国とゆう印象が残りました。
にしても、マグダレーナの息子くん…まだ幼さが残る少年だっただけに…えええ〜っ!

メキシコが抱える闇。
静かな映画だけど衝撃はとても大きかったです。
メキシコに暮らす貧困家庭の母で、アメリカへ出稼ぎに行ったきり行方が分からなくなった息子ヘススを心配するマグダレーナ。断片的な物証から死を告げられるも決定的な情報を求めて国境付近を旅する彼女が、道中に出会ったアメリカから強制帰国した青年で母親を探すミゲルと共に僅かな可能性を求めて彷徨う様を描いたドラマ映画です。

メキシコの映画教育を目的とした国立機関で学んだフェルナンダ・バラデスが、年間で数百万人規模とも言われるメキシコからアメリカへの不法移民をテーマに脚本から手掛けた長編映画監督デビュー作で、トランプ前大統領の政策やコロナ禍で深刻化が続く問題に真正面から取り組んだことが国内外の映画祭で評論家からの評価を集めました。

自由貿易による大資本製品の大量輸入で仕事が奪われ、それならばと職を求めて移民を目指せば国境と銃弾に弾かれ、如何ともし難い貧困の中で互いに奪い合わざるをえない。そんなNAFTA締結以降のメキシコが抱える悪魔のような構造的問題を母のひとり旅を通して浮き彫りします。中米に巻き起こる熱風が癒せない渇きをもたらす一作です。
メキシコの国境付近のことはなんとなく知ってたけどこれは…と思うほどだった。
メキシコの映画ってちょっと暗いところがあるものが多くて、こういう背景もあったからなのかなと思うと、ちょっと勉強してみようと思った。
胸の辺りがぎゅっとなるくらいしんどい映画だけれどものすごくカッコいいカットがあって、そこに全部詰まってる感じがしたのがよかった。

私の他に、さっきまでカウンターで仕事していたスタッフさんが一人しか席に座っていない小さなシアターのレイトショーで見れたのも良かったな。

メキシコの貧しい村に暮らす
マグダレーナと息子のへスス。
貧しい生活から抜け出すため仕事を求め
ヘススは友人リゴとアメリカへ向けて
旅立ち消息を絶ってしまう。
母はヘススを探すため村を出発した。


•*¨*•.¸¸♪•*¨*•.¸¸♪•*¨*•.¸¸♪


正直ラスト数分までは
めちゃくちゃ眠たい。
見終わるのに3日掛かったくらい。

全体的に暗くて見にくい。
そこ映さないんだって所が多い。

バス内での出来事もあえてなのか
喋ってる男性の字幕が入らないから
臨場感も怖さも伝わってこない…

基本的にマグダレーナをメインに映すから
マグダレーナが見てる視点が少なくて
観ていて面白みを感じられない。




これは何を映したいの?
何を見せたいの?
受け取り手にどう感じて欲しいんだろ…
母の動向を追えばいいだけなのか?
息子が味わった恐怖を感じるのではなく?

ストーリーはそそられるんだけど
私には合わなかったかな。




結局悪魔は誰だったのか
悪魔とは何なのか
誰しもが悪魔になり得る

ってまとめ方をしたいんだろうけど
じゃあもっとその部分を
人間の闇の部分やどうしようも無い部分を
きちんとフォーカスして描いてほしかった

なんも怖くないのよ。






ラストで多少盛り返したけど
(そのオチも読めたけど)
期待値も平均評価も
高かっただけにガッカリでした⤵︎ ︎
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