まろ

剣の舞 我が心の旋律のまろのレビュー・感想・評価

剣の舞 我が心の旋律(2019年製作の映画)
3.0
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:116/118
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

世界屈指の演奏回数を誇る劇楽曲『剣の舞』の誕生秘話。
しかし、秘話と呼べるほど秘話だったかというと、、、ちょっとあっさりすぎるんだよね(笑)

『剣の舞』は『ガイーヌ』というバレエ作品の最終幕で使われる楽曲なんだけど、アラムが『ガイーヌ』を制作した当初はこの音楽はなかった。
急遽最後にシーンが追加されて、そこに合う曲を作れということで、プレッシャーに苛まれながら8時間で作り上げたのだ。

映画では、かつてアラムが妻子を置いてきた(ここらへんの背景は不明)後、汽車に揺られてその元を離れるんだけど、そのときの汽車と線路の音が頭をぐるぐる回りだし、やがてそれがリズムに変わっていく。
気づいたときには、『剣の舞』が完成していた。

その曲を生み出す苦悩や努力のシーンはまったくなくて、単にかつての思い出とひらめきでササッと出来上がってしまったので、だいぶあっさりな印象(笑)

だから、この映画は『剣の舞』の誕生よりも、登場人物の関係性を見た方がまだ楽しめるかもしれないなー。

プシュコフとアラムの因縁、アラムに想いを寄せるサーシャ、サーシャに惚れているアルカジーなど、人間ドラマ的に面白くなりそうな要素が多い。

なんだけど、、、残念!
アラムとプシュコフの関係性がクローズアップされるだけで、サーシャやアルカジーを含めた色恋沙汰はほぼ深堀りされないので、物足りなさはあった。

だから、個人的には全然刺さらなかったんだよねー。
設定はよかったし、見ごたえありそうな要素も含んでいるけど、よくも悪くもアラムの仕事ぶりのみにフォーカスされ、肝心の『剣の舞』もササッと出来上がってしまって、物語のクライマックスがどこかわからなかったから。。。

ロシアやアルメニアの人、そこらへんの歴史的事情に精通している人ならもっと楽しめるのかも。