makkon

MOTHER マザーのmakkonのレビュー・感想・評価

MOTHER マザー(2020年製作の映画)
3.7
大森監督と佐藤プロデューサーのトークショー付き試写会で鑑賞。
親子って何なんだろうと思わせる作品。大森監督の狙い通り、奇妙な親子関係を感じさせる物語の始まり方で、観終わった後に色々と考えさせられた。最初から最後まで周平が可哀想で仕方なかったが、「こんな母親でも僕にとって世界(すべて)」というコピーにも表れているように、実父のところや施設に行くチャンスはあっても、母秋子のもとを離れることのなかった周平の世界は秋子により作られていて、その心情はもはや他者では想像できない領域に感じた。長澤さんも周平が主役ですよねと監督に確認したらしいが、長澤まさみ主演で話題にはなっているものの、私も周平が主役のお話だと思った。幼少期の周平役の郡司君と少年期の周平役の奥平君の雰囲気が似ていて、途中で5年経っても違和感を感じず、郡司君も健気な少年を、奥平君は難しい役所を繊細に演じており、今後の活躍に期待。

本作は実話をベースにしたフィクションということで、虐待シーンがほとんどないのが救いだったと思っていたら、実際には虐待もあったり、実父もひどかったようで、周平のモデルとなった少年のことを思うといたたまれなくなった。